タイトル |
要旨 |
キーワード |
あ行 |
IE |
Industrial Engineeringの略。産業工学又は生産工学とも呼ばれる。予算、原価管理、生産技術など経営上のあらゆる課題の合理化を工学的手法で解決することをいう。特に発達しているのは、工程での作業に関わる標準時間の決定、工程管理、一貫工程管理の円滑化のための検討などが企業で採用されている。 |
IE、産業工学、生産工学、経営上の課題解決手法、工程管理、作業標準時間 |
(作成日:2010年5月10日) |
ICタグ |
小型のIC(集積回路)チップを埋め込んだ電子荷札をいう。内蔵する無線アンテナを通じて、データの読み取り・書き込みを無線でやり取りできる。従来のバーコード方式に比べ、記憶容量が飛躍的に大きいため、幅広い用途で使用。食品のトレーサビリティや商品の盗難防止、在庫管理、物流効率化、ユビキタス社会実現に不可欠。 |
ICタグ、電子荷札、バーコード方式、食品のトレーサビリティ、商品の盗難防止、在庫管理、物流効率化、ユビキタス社会 |
(作成日:2010年5月17日) |
ISO26262/機能安全規格 |
自動車の電子制御装置を対象にした新規国際規格をいい、2011年の夏に発行予定である。自動車の制御装置に具体的な安全対策の他、その実施内容に関して体系的かつ網羅的な文書化をメーカーに要求している。数年後には欧州指令に組み込まれて法的に強制される予定で、自動車メーカーはその対応を急いでいる。 |
ISO26262、機能安全規格、自動車の電子制御装置、安全対策、欧州指令、自動車メーカー |
(作成日:2010年8月4日) |
RMS/Risk Management System |
危機発生前にリスクの領域を明確化し、それに対応する評価・対策・検証を行うマネジメントシステムをいう。危機管理(Crisis Control)が危機発生後に対応することから、この手法ではリスクの排除又は回避ができない。先進諸国では危機に対する考え方の基本を危機管理からRMSに移行しており、この点では日本は立ち遅れていると言われている。 |
RMS、危機発生前のリスク、リスクの排除・回避、危機管理、危機発生後の対応・対策 |
(作成日:2012年1月30日) |
RNA |
リボ核酸。生物の細胞の核や細胞質に存在する。DNAとともに生物の遺伝情報をつかさどる基本物質である。DNAが遺伝情報を保持するのに対し、RNAは酵素などたんぱく質を合成する鋳型となる。RNAの働きにより、メッセンジャーRNA(遺伝情報に基づきタンパク質合成)、転移RNA(たんぱく質を合成中のポリペプチド鎖に転移)、リボソームRNAに大別されている。 |
RNA,リボ核酸、DNA、遺伝情報、酵素合成、タンパク質合成、RNAの三大機能 |
(作成日:2010年5月10日) |
アモルファス金属 |
非晶質金属。一般に金属は原子が整然と配列された結晶状態であるが、アモルファス金属はガラスのように原子が無秩序に存在している。溶かした金属を急冷して製造され、性状としては、一般の金属より磁気特性、耐食性、強度の向上が大きな特徴である。アモルファス金属を用いたトランス(変圧器)に使われている。 |
アモルファス金属、非晶質金属、ガラス状金属、磁気特性・耐食性・強度の向上、トランス、変圧器 |
(作成日:2010年5月17日) |
IGZO/イグゾー |
酸化物半導体の一種で、酸化インジウム・ガリウム・亜鉛から構成された化合物をいう。一般的なシリコン半導体より素子を小型化しやすい。消費電力が極めて小さく、中央演算処理装置(CPU)の消費電力が従来の100分の1にできる。また、電源を切ってもデータを保存できる特徴も有する。 |
IGZO、イグゾー、酸化物半導体、低消費電力 |
(作成日:2012年7月17日) |
一次エネルギー |
主に加工されない状態で供給されるエネルギーをいう。石油、石炭、天然ガス、原子力をはじめ、水力や地熱も含まれる。これに対し、一次エネルギーを加工して得られる電力、都市ガス、コークスを二次エネルギーという。一次エネルギーの割合は、石油が60%弱、石炭20%弱、天然ガス10%で、この内の約80%を輸入に頼っている。 |
一次エネルギー、二次エネルギー、石油、石炭、天然ガス、原子力、水力、地熱、薪 |
(作成日:2010年5月17日) |
インプルーバビリティ |
情報システムの効果を高めるための改善手法で、20項目の質問で改善ポイントを探し、84個の解決策を提示するデンマーク政府が開発した課題解決のための方法論をいう。デンマークや欧州での活用が進んでおり、2013年度にISOが国際標準化する予定である。 |
インプルーバビリティ、IT技術、課題解決法 |
(作成日:2012年7月17日) |
ウェアラブル・コンピューター |
衣服のように身につけて使うコンピューターの総称をいう。頭にかぶるヘッドマウント型や腕時計型が知られている。机上で使うパソコンや手に持ちながら使う携帯端末とは異なり、何時でもどこでも利用できるのが特徴である。防衛産業で一部利用されているが、一般消費者向けはこれからである。 |
ウェアラブル・コンピューター |
(作成日:2012年7月17日) |
宇宙太陽光発電 |
宇宙に浮かべた太陽電池で発電した電気エネルギーを地上に伝送して利用する技術をいう。電気エネルギーの地上への伝送は、マイクロ波に変換して伝送し、再度電気エネルギーに換える技術の確立が必要である。将来的には、電気エネルギーの無線充電システムとして、コンセントを使わない自動車や携帯電話の充電として注目されている。 |
宇宙太陽光発電、太陽電池、電気エネルギーの地上への伝送、マイクロ波、無線充電システム、ワイアレス給電 |
(作成日:2010年10月19日) |
エコアクション21 |
エコアクション21は、事業者が環境への取組みを効果的、効率的に行えるよう環境省が策定したガイドラインです。中小企業者でも取り組める環境経営システム、二酸化炭素や廃棄物排出量、総排水量、化学物質使用量の必須把握項目、「環境活動レポート」の公表、が特徴。認証・登録制度 |
エコアクション21、環境省、環境経営システム、認証・登録制度、二酸化炭素排出量、廃棄物排出量、排水量、化学物質使用量、環境活動レポート、ISO14001、GHG検証サービス |
(作成日:2010年4月16日) |
エコマテリアル |
環境に対してその影響が少ない物質をいう。製造に使用されるエネルギーが少ないため炭酸ガスの排出量も少なく、リサイクルが容易で寿命が長く、自然分解するなどの機能を備えた物質である。製造に当たっては、経済性、エネルギー消費量、リサイクルコストなどを総合的に考慮するシステムの導入が必要である。 |
エコマテリアル、少製造エネルギー量、少炭酸ガス発生量、長期寿命、自然分解、少エネルギー消費量、少リサイクルコスト、地球温暖化ガス、GHG、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年5月17日) |
AR/オーギュメンテッド・リアリティー |
オーギュメンテッド・リアリティーの略で「拡張現実」と訳す情報技術(IT)をいう。例えば、スマートフォンなどの内蔵カメラで撮影した風景や商品などの動画像に、CGや文字のデジタル情報を重ね合わせ、付加価値を高めた情報に加工できる。企業では商品をより一層魅力的に伝える方法として採用されている。 |
AR、オーギュメンテッド・リアリティー、拡張現実、IT技術、情報の高付加価値化 |
(作成日:2012年1月26日) |
SDV/ソース・データ・ベリフィケーション |
臨床試験(治験)の現場において、原資料を直接閲覧して照合したり、症例報告書と一致しているかどうかを確認して治験の適切な実施及びデータの信頼性などを検証することをいう。転記漏れや転記ミスの有無の確認など症例が正確に報告されているかをチェックするシステムである。 |
SDV、ソース・データ・ベリフィケーション、臨床試験(治験)、電子カルテ、症例報告書の正確性 |
(作成日:2011年9月21日) |
NFC/非接触ICの国際規格 |
非接触ICを使う近距離通信の国際規格で、「ニア・フィールド・コミュニケーション」の略をいう。「フェリカ」や海外で使用される「マイフェア」などの上位互換規格。NFC対応端末の伸び率は2011年から100%以上のペースで増え、2015年には全携帯端末に占めるNFC搭載機の割合は95%に達する見通しである。 |
NFC、非接触ICの国際規格、NFC対応携帯端末 |
(作成日:2012年7月17日) |
FRP |
Fiber Reinforced Plasticsの略。繊維強化プラスチックをいう。合成樹脂の中にガラス繊維などの繊維基材を混ぜて機械的強度を向上させた樹脂の総称。寿命が長い、軽い、強い、腐らないなどの特徴を活かして、浴槽、ヨットや工業絶縁材料など幅広い用途で使われている。カーボン繊維やガラス繊維の使用が一般的である。 |
FRP、繊維強化プラスチック、合成樹脂、ガラス繊維、カーボン繊維、工業絶縁材料 |
(作成日:2010年5月10日) |
M2M(機器間通信) |
Fiber Reinforced 機械や設備などから様々なデータを自動的に収集し、遠隔監視・制御する機器間通信をいう。すでに自動販売機、水道・ガス検診メーター、監視カメラなどにM2Mが搭載されている。
様々な産業でその用途は多彩であり、自動車の次世代安全運転支援システムなどで実用化が開始されている。 |
M2M、機器間通信 |
(作成日:2011年12月8日) |
LC50/半数致死濃度 |
化学物質の急性毒性の強さを表す指標であり、化学物質に曝露された生物の半数(50%)が試験期間内に死亡する濃度をいう。企業などでは新規な化学物質を取り扱う場合、物質安全性データシート(MSDS)などを用いてその物質の急性毒性を確認して労働者の健康管理に利用されている。 |
LC50 、半数致死濃度、化学物質の急性毒性の強さの指標、物質安全性データシート、MSDS |
(作成日:2012年1月30日) |
LD50/半数致死量 |
化学物質の急性毒性の強さを表す指標であり、化学物質をラットなどに投与した場合、その実験動物の50%が試験期間内に死亡する用量のことで、体重当たりの量(mg/?)として表したものをいう。化学物質を取り扱う場合、物質安全性データシート(MSDS)などでLD50を確認して労働者の健康管理に利用されている。 |
LD50 、半数致死量、化学物質の急性毒性の強さの指標、物質安全性データシート、MSDS |
(作成日:2012年1月30日) |
LED通信/可視光通信 |
人の目に見える光を使用して、情報を伝達する技術をいう。LEDを高速で点滅させ、「0」と「1」のデジタル信号を伝える。変電所内のような無線が使えない場所でパソコンをインターネットに接続してデータを送受信する。具体的には、変電所内の照明をLEDに交換してネット回線に接続する。データ送受信機能を有する機器をパソコンに接続して照明との間でデータをやり取りする仕組みである。 |
LED通信、可視光通信 |
(作成日:2010年8月4日) |
LNG-FPSO/洋上LNG精製設備 |
船舶を基本として、天然ガスの液化、精製、貯蔵、搬出設備を備えた洋上プラントをいう。海底ガス田の近くで採掘した天然ガスを採掘して液化天然ガス(LNG)まで精製して専用船に積み込むまでの一貫作業を行うことができる。ガスパイプラインの敷設が不要なため、初期投資が抑えられるメリットもある。 |
LNG−FPSO、洋上LNG精製設備 |
(作成日:2012年1月26日) |
エンジニアリング・プラスチック |
プラスチックの中で機械部品や工業材料に使用され、金属代替として用いられる高機能樹脂をいう。ポリエチレンなどの汎用樹脂に比べ、熱や磨耗、衝撃にも強い。ポリカーボ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂が代表である。ポリイミドのように自動車部品として200℃前後の高温下でも用いられるスーパーエンジニアリング・プラスチックも開発されている。 |
エンジニアリング・プラスチック、高機能樹脂、汎用樹脂、ポリカーボ、ポリアセタール、ポリアミド、スーパーエンジニアリング・プラスチック、ポリイミド、フッ素樹脂 |
(作成日:2010年5月17日) |
O2O/オンライン・ツー・オフライン |
ネットのつながりをきっかけに、実店舗に誘導して商品の購買に結び付けるビジネスモデルの一種をいう。電子商取引サイトでの購入は2%で、98%は実店舗で購入しているのが現状。携帯電話のGPS機能による実店舗までの道順、商品ごとの価格や在庫状況もわかるようにして機会損失を防ぐ仕組みである。 |
オンライン・ツー・オフライン、O2O |
(作成日:2012年1月26日) |
温室効果ガス |
大気圏で地表から放射された赤外線(熱)の一部を吸収することで温室効果をもたらす気体の総称。二酸化炭素、メタンやフルオロカーボン類等が該当する。世界の排出量は、2005年時点で約266億トンで、アメリカ(22%)、中国(19%)、日本は4.7%と4番目に多い。 |
温室効果ガス、GHG、地球温暖化、二酸化炭素、メタン、フルオロカーボン類、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月9日) |
音力発電 |
人が歩くときの振動から電気を発生する発電方式をいう。発電には「発電床」という特殊な圧電素子基盤が必要で、歩くときの圧力により発電する。未だ研究開発の段階であるが、道路での車の通行にかかる圧力による発電などが考えられる。 |
音力発電、圧電素子、振動波、圧力による発電、発電、圧力変化、GHG排出ゼロ、クリーンエネルギー |
(作成日:2011年5月9日) |
か行 |
カーボンナノウォール |
グラファイトの小さな結晶で構成されるナノ炭素材料で、高い伝導性や化学安定性、比表面積が大きいなどの特性を有する化合物をいう。カーボンブラックと同等の触媒活性と、グラファイトと同等の導電性を持ち、燃料電池の触媒、大容量キャパシター、電池などへの応用が期待されている。 |
カーボンナノウォール、ナノ炭素材料、カーボンブラック、グラファイト、燃料電池触媒、大容量キャパシター、電池 |
(作成日:2010年10月19日) |
カーボンナノチュ−ブ |
炭素原子が規則正しく配列した筒状の巨大分子で、ナノテクノロジーを代表する新素材をいう。直径は1ナノ(十億分の1)メートル〜数十ナノメートルである。銅以上の導電性とダイヤモンド以上の伝熱性を有しており、航空宇宙分野、水素の貯蔵や高性能電池の電極材など幅広い産業分野で様々な用途が期待されている。 |
カーボンナノチュ-ブ、ナノテクノロジー、機械強度、伝導性、伝熱性、航空宇宙分野、水素貯蔵、高性能電池の電極材 |
(作成日:2010年5月17日) |
回折光学素子(DOE) |
DOEは透明な石英の表面に微細な凹凸パターンを形成したものをいい、回折現象を利用して光を分岐、整形できる特徴を有する。レーザー加工機や表示用機器への装着により太陽電池や半導体レーザー加工への応用が進んでいる。 |
回折光学素子、DOE、回折現象、レーザー加工機への装着、太陽電池、半導体レーザー加工 |
(作成日:2011年5月9日) |
仮想現実 |
音や映像、通信技術などを使い、コンピューターの中の仮想世界をCG(コンピューターグラフィックス)で体験できたり、遠隔地で起きている出来事を身近に再現できたりする技術をいう。物体に触れているような感覚が得られるため、人が立ち入れない危険な場所でのロボット操作などの研究が進んでいる。 |
仮想現実 |
(作成日:2012年7月17日) |
ガラパゴス化 |
ガラパゴス化とは、孤立した市場環境で最適化が進行するとエリア外との互換性を失い孤立して取り残されるという進化論になぞらえた警句のビジネス用語である。十分に大きく単独で成立できる市場において、ローカルなニーズに基づく独自進化で高水準の製品やサービスを提供し続ける間、世界の動きから大きく取り残される現象である。 |
ガラパゴス化、製品・サービスの孤立 |
(作成日:2011年11月8日) |
環境アセスメント |
環境影響評価。地域開発や公共事業の計画を実施に移す前に開発対象地域の自然破壊度や影響を調査して、計画の適否を診断して災害発生や自然環境の破壊を未然に防ぐための事前評価をいう。無秩序な開発計画に対して、事前にストップや計画変更を求めるための科学的根拠を得ると同時に、地域住民の意見を反映するのが狙いである。 |
環境アセスメント、地域開発、公共事業計画、自然破壊度や影響調査 |
(作成日:2010年5月17日) |
環境会計 |
環境負荷や環境保全にかかる費用とその効果を把握するため環境と経済を併せた環境経営。環境負荷とコストを体系的に測定・記録・報告できる。環境活動費用と効果の情報公開などの外部機能と、組織内部の管理や環境活動への意思決定などの内部機能がある。 |
環境会計、環境活動、環境保全活動、外部環境会計、外部機能、内部環境会計、内部機能、環境影響評価、環境報告書、持続可能性報告書、ライフサイクルコスト、ISO14001、GHG検証サービス |
(作成日:2010年4月19日) |
環境ラベル |
消費者が環境調和型の商品を選びやすいように、製品やサービスが環境へどのように影響しているかを一目でわかる様に表示したもの。製品自体や取扱説明書に表示され、日本では「エコマーク」が知られている。 |
環境ラベル、温室効果ガス、GHG、地球温暖化、二酸化炭素、カーボンフットプリント、環境調和、環境調和型商品、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月9日) |
かんばん方式 |
Just-in-time Production System。トヨタ自動車が発案し、実施している生産管理方式。必要なものを必要なだけ生産する、という基本思想に基づき在庫を出来るだけ持たない生産法である。「かんばん」は部品の納入時間や数量を明示した作業指示書で、各部品箱に添付されている。後工程で新しい部品箱を取り出した時、かんばんを前工程か納入業者に戻してその分だけ部品を補充する。 |
かんばん方式、ジャストインタイム、トヨタ自動車、生産管理方式、在庫管理、作業指示書 |
(作成日:2010年5月17日) |
管理図(QC七つ道具) |
工程が安定状態にあるかを把握するための道具。時間別など決まりに従ってデータを採り、集計して折れ線グラフを作成する。中心線(CL)と管理限界により管理する工程の異常の有無が判断できる。管理限界には、3シグマ法による上方限界(UCL)と下方限界(LCL)が用いられる。(6シグマ管理) |
品質管理、管理図、QC七つ道具、製造工程、異常発生の有無の判断、3シグマ、6シグマ、ばらつき、上方限界、下限限界、中心線 |
(作成日:2010年4月16日) |
機械学習 |
数百テラ(テラは1兆)以上の巨大なビッグデータを解析し、そのデータを特徴付けるパターンやルールを自動的に導き出す人工知能技術の一種をいう。マーケティングや商品開発への活用、迷惑メールの自動フィルタリングや顔認識、画像認識などの判定条件の決定などに使用され始めている。 |
機械学習、ビッグデータ、人工知能技術 |
(作成日:2012年1月26日) |
逆浸透膜 |
逆浸透圧を利用して水と他の物質を分離する特殊な膜(水以外の不純物は通さない膜)をいう。濃縮、精製、脱塩など様々なプロセスに使われている。超純水の製造、果汁の濃縮、医薬品製造、海水の淡水化などに用いられ、地球の砂漠化防止の環境対策にも活用されている。海水淡水化装置に使われる逆浸透膜は日本メーカーの製品のシェアーが高い。 |
逆浸透膜、逆浸透圧、超純水製造、海水淡水化、脱塩、飲料水 |
(作成日:2010年5月17日) |
京都議定書 |
1997年12月、地球温暖化防止京都会議が採択した議定書をいう。二酸化炭素などの6種類の温暖化ガスについて、先進国の排出削減目標を定めた。日本は、2008〜2012年の間に、90年比で6%削減しなければならない。本議定書には、クリーン開発メカニズム、排出量取引や共同実施更には吸収源活動も規定されている。 |
温室効果ガス、GHG、地球温暖化、二酸化炭素、メタン、フルオロカーボン類、削減目標、クリーン開発メカニズム、排出量取引、炭素クレジット、吸収源活動、植林、GHG検証サービス |
(作成日:2010年4月9日) |
QC七つ道具 |
生産現場などで発生した異常や不具合の解決に、作成(使い方)が簡単で、使用した結果が分かりやすいQC七つ道具を活用する場面が多い。QC七つ道具は、チェックシート、グラフ、管理図、パレート図、ヒストグラム、散布図、特性要因図の七種である。層別も加える場合もある。 |
QC七つ道具、異常や工程の不具合解決、チェックシート、グラフ、管理図、パレート図、ヒストグラム、散布図、特性要因図、層別、定量的に判断 |
(作成日:2010年4月16日) |
新QC七つ道具 |
新QC七つ道具は、本人が、問題の整理や答えを導くなどの直接目的と、関係者にプロセス全体とデータ解析部分を判り易く示す間接的目的がある。道具としては、親和図(KJ法)、連関図、系統図、マトリックス図、PDPC、アローダイアグラム、マトリックスデータ解析がある。使用頻度はQC七つ道具の方が圧倒的に多い。 |
新QC七つ道具、QC七つ道具、異常や工程の不具合解決、親和図法、KJ法、関連図法、系統図法、マトリックス図法、PDPC法、アローダイアグラム法、マトリックスデータ解析法、定性的に判断 |
(作成日:2010年4月16日) |
近接場光 |
光が物質に当たった時に、微小な凹凸などの部分にだけ発生する特殊な光をいう。この現象を応用して、表面が荒れている物質に可視光を当てれば近接場光ができるため、凹凸を削る研磨に活用できる。ザラザラしたガラスに光を当てて鏡面に仕上げる新技術が開発されている。 |
近接場光、凹凸の研磨技術 |
(作成日:2012年7月17日) |
金属空気電池 |
次世代電池の一つで、空気中から取り入れた酸素を正極で化学反応させ、負極でのリチウムの化学反応と併せて発電する電池をいう。現在使用されているリチウムイオン電池は正極に金属を使用するが、この電池では金属は不要のため、大幅に軽量化できる。 |
金属空気電池、リチウムイオン電池 |
(作成日:2012年7月17日) |
グラフ(QC七つ道具) |
数値データをそのまま見たのでは全体が把握できない。目で見て分かりやすく、全体の状況を早く、正確に知るためグラフを使用する。グラフの適切な選択や誰が見ても分かる作成が重要。種類としては、折れ線グラフ、棒グラフ、円や帯グラフ等があり、データに応じた使い分けが必要である。 |
グラフ、品質管理、QC七つ道具、折れ線グラフ、棒グラフ、円グラフ、帯グラフ |
(作成日:2010年4月16日) |
グラフェン |
炭素原子がきれいにシート状に整列された材料をいい、次世代の電子材料の有望な一つと云われている。材料自体の機械的強度も高く、しかも大電流に耐えられるため、電子回路、センサーなどの高機能材料として有望である。炭素原子が筒状になった化合物はカーボンナノチューブとして知られている。 |
グラフェン、シート状炭素原子、次世代電子材料、カーボンナノチューブ |
(作成日:2012年7月17日) |
クリーン開発メカニズム |
先進国が発展途上国に技術や資金面で協力して、二酸化炭素などのGHGの排出を抑制するプロジェクト。先進国が発展途上国の排出量削減に寄与した一部を先進国側の削減分とみなす仕組み。 |
クリーン開発メカニズム、CDM、京都議定書、地球温暖化防止、GHG、温室効果ガス、GHG排出削減、地球温暖化、先進国、発展途上国、二酸化炭素、GHG検証サービス |
(作成日:2010年4月9日) |
グリーン購入 |
消費者や企業、行政機関が、再生品や環境配慮商品を優先して購入する仕組み。廃棄物量や有害物質削減など環境負荷の低減や持続的発展が可能な社会の構築が狙い。自社製品に使用する部資材等を調達する場合、定期的にメーカーに対して有害規制物質含有の有無やISO14001の認証を要求する企業が多い。 |
グリーン購入、グリーン購入法、再生品、環境負荷の低減、持続可能性、部材、資材、調達、有害規制物質、ISO14001、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月9日) |
グリーンケミストリー |
新たな化学物質の設計や合成工程で、予め環境への影響を考慮しながら化学物質を合成する考え方。これまで合成化学が効率を重視しすぎ、様々な有害物質を生み出した反省から生まれた。化学物質が合成、使用、廃棄される過程で有害物質を出さない分子設計を行ない、合成する。 |
グリーンケミストリー、化学物質、化学物質設計、有害化学物質、環境汚染物質、分子設計、ISO14001、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月9日) |
クロスマーチャンダイジング |
種類の異なる商品をテーマ性に沿って組み合わせ、相乗効果で販売効率を高める販売手法をいう。例えば野菜とドレッシングを並べて陳列し、実際の食事の場面を連想させるような売り場を設け、顧客の購買意欲をそそる狙いがある。 |
クロスマーチャンダイジング、販売手法 |
(作成日:2012年7月17日) |
ゲノム |
その生物に固有で必須な遺伝情報をいう。分子生物学的には全ての遺伝情報とし、たんぱく質のアミノ酸配列をコードするコーディング領域とそれ以外のノンコーディング領域に大別。ノンコーディング領域にも生体機能に必須の情報が含まれている。ヒトゲノムでは体細胞に約60億塩基対のDNAを核内に持っている。 |
ゲノム、染色体、遺伝子、DNA、遺伝情報、遺伝子発現、アミノ酸配列、塩基対、ヒトゲノム |
(作成日:2010年4月19日) |
抗体薬物複合体 |
現在の医薬品の大多数は「低分子化合物」であり、最近はバイオ医薬品の一種で人間の抗体を利用する「抗体医薬品」も増加している。最近、抗がん剤分野で両者の利点を有する「抗体医薬物複合体」技術が開発されつつあり、「薬剤」によるがん細胞の死滅と「抗体」によるがん細胞成長阻害の相乗効果が期待されている。 |
抗体薬物複合体、薬剤、低分子化合物、バイオ医薬品、抗体医薬品、抗がん剤 |
(作成日:2011年9月21日) |
個別化医療 |
体質や疾患のタイプを考慮し、最も適した治療法を患者ごとに設定する医療で、オーダーメイド医療とも呼ばれる。遺伝子やたんぱく質の解析技術の発展に伴い、今後急速に普及すると見られている。なかでも、がん治療などの分野ではバイオマーカー(生体指標)としての診断薬の拡大が期待されている。 |
個別化医療、遺伝子、たんぱく質の解析、オーダーメイド治療、バイオマーカー、 |
(作成日:2012年4月16日) |
ごみ固形燃料 |
RDF。ごみを破砕し、圧縮して、ペレット状(クレヨン状)に成形したものをいう。ごみを燃料にリサイクルできるうえ、一般のごみ焼却に比べて燃焼が安定しダイオキシンの発生が抑えられるという利点がある。各自治体にRDFを用いる発電の採用が広まったが、RDF貯蔵庫での爆発事故が発生し、安全対策が課題となっている。 |
ごみ固形燃料、RDF、ごみのリサイクル、ダイオキシン発生を抑制、RDF発電、RDF貯蔵法、 |
(作成日:2010年5月17日) |
さ行 |
サイアロン蛍光体 |
サイアロン蛍光体は、省エネ照明機器として広く普及が期待されるLED照明において、従来以上に長波長の発光色度と明るさを有する高効率の蛍光体である。本蛍光体の特徴は、青色光を吸収して黄色光を発光する。青色発光ダイオードとサイアロン蛍光体を組み合わたデバイスで明るい白色光が得られる。 |
サイアロン蛍光体、省エネ照明機器、LED照明、青色発光ダイオード |
(作成日:2011年4月4日) |
細胞シート |
患者の太ももや口の中の粘膜などから微量の細胞を採取して培養し、再生医療に使用するシートをいう。例えば、手術で弱った心臓に貼ると、心筋の働きを手助けするたんぱく質が生成され、拍動が正常な状態に近づく。食道がんや糖尿病の治療などへの利用が期待されている。 |
細胞シート、再生医療、細胞培養 |
(作成日:2012年7月17日) |
酸化物半導体 |
液晶パネル上に規則的に配置して画像を制御する薄膜トランジスタ(TFT)の新材料に酸化物半導体(IGZO)が注目されている。アモルファスシリコンに比べ、電子移動度が10倍大きいためより高画質の映像表示が可能である。IGZOは省電力の効果やガラスを含む様々な素材のディスプレーに応用が期待されている。 |
酸化物半導体、液晶パネル、薄膜トランジスタ、TFT、IGZO,酸化インジウム・ガリウム・亜鉛 |
(作成日:2011年4月4日) |
散布図(QC七つ道具) |
二つの対となるデータを横軸(原因系)と縦軸(結果系)にしてデータをプロットした図。二つの変量に対して、相関性の有無(有意であるかどうか)が確認できる。 |
散布図、品質管理、QC七つ道具、原因系、結果系、相関性の有無、有意性の有無 |
(作成日:2010年4月16日) |
酸性雨 |
窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)などが大気中の水と反応して酸性化合物となり、雨となって降る現象をいう。石油類の燃焼や自動車排気ガスに原因物質が含まれ、湖沼の酸性化や森林が枯れるなど、人類の健康や生き物に被害を及ぼしている。他国で発生した原因物質での被害が拡大し、国際問題となっている。 |
酸性雨、窒素酸化物、硫黄酸化物、湖沼の酸性化、森林が枯れる被害、国際問題、ISO14001 |
(作成日:2010年5月10日) |
シート型全固体電池 |
固体材料だけで作る電池をいう。リチウムイオン電池などでは電解質の部分に可燃性液体を使用するのが一般的で、電解液を固体に置き換えれば液漏れや発火の危険性がなくなる。現在は高分子シート状の電解質の研究・開発が盛んで、小型化できるため大容量の電池を実現できる可能性がある。 |
シート型全固体電池、リチウムイオン電池、電解質、電解液、高分子シート状電解質 |
(作成日:2011年5月9日) |
6シグマ管理 |
製品の不良に関する品質管理手法の一つ。不良率を100万個に3.4個未満にする統計学的な品質管理手法。1995年、米国のGEグループが世界的視野で運動を推進した。日本では、ソニーやシマノなどが導入。現在では、多くの製造企業で品質管理の基本手法として定着している。 |
品質管理、管理図、統計的な品質管理、製品品質のばらつき、標準偏差、不良率、QC七つ道具、製品規格 |
(作成日:2010年4月9日) |
CALS |
製品の発注から、流通、保守まで全てのサイクルの文書や図面情報をデータベース化して、そのデータを調達者と供給者の間で即時にやり取りするシステム。最初は米国国防省が構想化。文書で使われるデータを互換できるようにデジタル化して、製造開発期間やコストを大幅に削減によって製造のやり方を根本から変えた。 |
CALS、文書や図面情報のデータベース化、製造開発期間削減、製造コスト削減 |
(作成日:2010年5月10日) |
CIF |
Cost,Insurance and Freightの略。貿易での取引条件の一つで、運賃や保険料込みの価格をいう。FOBとともに広く使用される。売り手が商品の船積みから売り先地までの値段と運賃、保険料の一切を負担することを条件とした貿易契約である。為替の変動にも売り手が負担する場合など、CIFにも色々な変形タイプがある。 |
CIF、貿易、貿易取引条件、FOB |
(作成日:2010年5月10日) |
CS |
Customers Satisfaction。顧客満足。本来は欧米で確立された経営手法で、消費者が成熟し品質にも差が見られない中、顧客サービスの個性化で消費者を獲得しようとする、顧客本位の考え方。経営戦略を再構築する場合、まず「CS」をベースに計画する必要がある。ISO9001では、「CS」の考え方が基本になっている。 |
CS、顧客満足、経営手法、顧客本位、ISO9001 |
(作成日:2010年5月10日) |
CSR |
企業の社会的責任。Corporate Social Responsibilityの略。企業は社会の構成員として、株主だけではなく、消費者、従業員、地域住民など様々な利害関係者や環境に責任を負っている。この考えの基に、法令を遵守し、社会的公正や人権、環境に配慮した経営活動をいう。メセナなどの文化事業とは異なり、本業の活動の取り組みである。 |
CSR、企業の社会的責任、利害関係者や環境への責任、法令遵守、社会的公正、人権や環境に配慮した企業活動、経営活動 |
(作成日:2010年5月17日) |
JC08モード |
Fiber Reinforced 自動車の燃費計測法は、これまでは「10・15モード」が広く使われていたが、実走行の燃費とのかい離が大きい。そのため、2011年4月から実際の走行条件に近い「JC08モード」表示がカタログに義務付けられた。JC08モードは10・15モードに比べ、燃費は1〜2割低く表示されるといわれる。 |
JC08モード、10・15モード、自動車の燃費表示 |
(作成日:2011年12月8日) |
GE-PONシステム |
複数のビルや家庭で、1本の光ファイバー回線を共有しながら毎秒1ギガ(ギガは10億)ビットの高速通信を実現する技術をいう。1本の光回線は最大64に分割され、それぞれに利用者を割り当てることができる。 |
GE-PONシステム、光ファイバー、高速通信技術 |
(作成日:2012年7月17日) |
ジスプロシウム |
レアアース(希土類)と総称される金属のひとつ。電気自動車やハイブリッド自動車の駆動モーターに不可欠なネオジム磁石の添加剤として、高温でも磁力が維持できる特性を有している。資源として極めて少なく、経済的に成立っているのは中国江西省の鉱床のみである。 |
ジスプロシウム、レアアース、ネオジム磁石の添加剤、電気自動車、ハイブリッド自動車、駆動モーター |
(作成日:2011年07月29日) |
持続可能性 |
文明活動が将来も維持できるかを表す、環境やエネルギー問題で使用する用語。水産資源、化石資源、廃棄物処理の持続可能性が有名。化石資源は有限で持続可能性はないとされ、代替として太陽エネルギー由来からの研究が進められている。廃棄物処理も人工化学物質を廃棄し続ければ、持続可能性がないとされる。 |
持続可能性、サステナビリティ、環境問題、エネルギー問題、水産資源、化石資源、廃棄物処理、温室効果ガス、GHG削減、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月19日) |
指定管理者制度 |
2003年の地方自治法の改正に伴い導入されたもので、公共施設の管理・運営を企業や非営利団体に委託する制度をいう。公営住宅の維持・管理をマンション管理会社が手がけたり、区の体育館をフィットネスクラブが運営する例がある。自治体が委託費を支払うため、企業にとり安定な収入源として期待できる。 |
指定管理者制度、改正地方自治法 |
(作成日:2012年7月17日) |
SIM(シム)フリー |
携帯電話を使う場合には携帯会社の契約者情報を記録しているSIMカードを端末に差し込む必要があるが、どの携帯会社のSIMカードを差し込んでも使える状態になっていることをSIMフリーという。海外ではSIMフリーのスマホやタブレットが流通しているが、日本では「SIMロック」がかかっている。 |
SIMフリー、シム、SIMカード、SIMロック |
(作成日:2012年7月17日) |
受動部品 |
電力を蓄積・放出したりする電子部品で、他に影響を与るような働きをしないことから受動部品という。電圧の大きさを変える変圧器、コンデンサー、抵抗器、インダクターなどが該当する。これに対し、トランジスタなどを能動部品と呼ぶ。 |
受動部品、能動部品 |
(作成日:2012年7月17日) |
循環型社会 |
限られた資源を再利用しながら有効に活用し、環境への負荷を出来る限り減らした社会。廃棄物の発生の抑制(Reduce)、製品の再使用(Reuse)、再利用(Recycle)の3Rが基本である。これに基づいて、家電リサイクル法、容器包装リサイクル法、自動車リサイクル法などの個別法が制定されている。 |
資源、資源の有効利用、環境負荷、廃棄物、廃棄物の3R、抑制(Reduce)、再使用(Reuse)、再利用(Recycle)、家電リサイクル法、容器包装リサイクル法、建設資材リサイクル法、自動車リサイクル法 |
(作成日:2010年4月9日) |
準天頂衛星 |
衛星による全地球測位システム(GPS)をいう。衛星の公転周期が地球の自転周期に等しい軌道をとることで、特定の一地域に長時間とどまる人工衛星である。日本では、2010年代後半をめどに4基体制とし、将来は7基体制で準天頂衛星システムを運用するとしている。 |
準天頂衛星、全地球測位システム、GPS、準天頂軌道 |
(作成日:2012年7月17日) |
シルバーニューディール |
高齢者に関する潜在的な需要と、企業などの供給側が持つ技術やサービスを上手く結びつけることで、新しい産業や雇用創出を目指す戦略をいう。60歳以上の消費総額は、2010年が67兆円、2030年には77兆円に膨らむと試算され、すでに高齢者の視点に立った技術や仕組みが産学官で検討されている。 |
シルバーニューディール、アクティブシニア |
(作成日:2012年7月17日) |
深紫外光LED/深紫外光発光ダイオード |
窒化ガリウムと窒化アルミニウムを原子1個の厚みで層状にし、交互積層や成分比率の変更で、210〜365ナノメーター(nm)の波長をもつ深紫外光LEDが得られることが分かった。これにより波長や光の強さを自在にコントロールでき、殺菌や有害物質の分解などに応用できるLEDの開発が期待される。深紫外光LEDの分野は、年間数千億円の需要があると言われている。 |
深紫外光LED、深紫外光発光ダイオード、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、積層構造、殺菌、有害物質の分解 |
(作成日:2011年09月21日) |
新電力(特定規模電気事業者、PPS) |
電力の小売り自由化で新規に参入した事業者をいう。資源エネルギー庁への届出が必要で、既存の電力会社と分けて新電力と呼ばれている。電力会社の電線を使って、契約電力50キロワット以上の企業や病院などの大口需要家に電力供給している。 |
新電力、特定規模電気事業者、PPS |
(作成日:2012年7月17日) |
浸透膜発電/再生可能エネルギー |
海水と淡水の濃度差による浸透現象を利用した発電をいう。この発電のキーファクターは特殊な膜(逆浸透膜)が重要であり、日本のメーカーの研究開発が一歩先んじている。淡水が海水側に取り込まれる時に生じる圧力差によってタービンを回し発電するというのが原理である。 |
浸透膜発電、海水と淡水の浸透現象、再生可能エネルギー |
(作成日:2011年08月04日) |
水晶振動子 |
水晶に電圧をかけて高い周波数の信号を発信させる電子部品をいう。電波信号を利用する携帯電話、デジタル家電やクオーツ時計に不可欠な部品である。2010年度の生産額は2,275億円に達し、前年度比12.5%の伸びとなった。今後はスマートフォン、タブレット端末、自動車向けに需要拡大が期待されている。 |
水晶振動子、電子部品、携帯電話、デジタル家電、クオーツ時計、スマートフォン、タブレット端末、自動車用電子部品 |
(作成日:2011年06月17日) |
スマートテレビ |
高い処理能力を持つ超小型演算処理装置(MPU)を搭載し、インターネット上の映像やゲームなどのアプリケーションを取り込める、テレビも視聴できるパソコンというイメージの次世代テレビをいう。2010年に販売が開始され、日本と韓国のメーカーが先行している。インターネットの映像を見るインターネットテレビとは異なる。 |
スマートテレビ、次世代テレビ |
(作成日:2012年1月26日) |
スマートメーター
(次世代電力計) |
スマートメーターは、双方向通信機能を備え、遠隔検針やエネルギー管理に活用できる電力計をいう。本メーターが普及すれば、電力会社側の配電システムなどへの投資や家庭や企業など需要家側のエネルギー管理システムなどへの投資に波及すると期待されている。2010年からの5年間の世界の出荷台数は4億6千万台で、年平均の伸び率は13%を予測している。スマートグリッドの拡大に不可欠な電力計である。 |
スマートメーター、次世代電力計、スマートグリッド、エネルギー管理システム、省エネ |
(作成日:2011年4月4日) |
生態認証 |
バイオメトリクス。個人で異なる体の特徴を識別して本人を確認する技術をいう。指紋、手のひらの静脈、顔の特徴や瞳の虹彩などのデータを電子機器で読み取り、事前登録情報と照合して本人かどうかを確認する。IDカードやパスワードは盗難や偽造危険性があるが、生態認証ではセキュリティー機能が飛躍的に向上する。 |
生態認証、バイオメトリクス、指紋、手のひらの静脈、虹彩、本人確認技術、IDカードやパスワードの盗難・偽造、セキュリティ向上、クレジットカード、個人情報、PCIDSS、ISO27001 |
(作成日:2011年5月17日) |
静電容量式タッチパネル |
指を動かしたり、たたいたりする際に流れるわずかな電流を感知して、画面を操作するタッチパネルをいい、カーナビなどに使われている。タッチパネルには、物理的な動きを感知する「抵抗膜方式」もあるが、静電容量式の方が動きを感知しやすい。しかし、電気を通さない手袋をはめると関知しない箇所も発生する。 |
静電容量式タッチパネル、カーナビ、抵抗膜方式 |
(作成日:2012年7月17日) |
ZD運動 |
Zero Defectsの略。無欠点運動。不良品の発生など製造面での欠陥を取り除こうとする生産管理手法をいう。生産活動のみでなく一般事務管理まで広げ、全社的に欠点のない仕事をして行こうという運動を展開している企業もある。 |
ZD運動、無欠点運動、欠陥除去、生産管理手法、全社運動への展開 |
(作成日:2010年5月10日) |
ソーシャルビジネス |
非営利組織(NPO)の様に社会的ミッションを持ちながら事業性を追求する形態、すなわち「ビジネスとしての社会事業」をいう。これを推進している経済産業省は、高齢化、環境、次世代育成問題などの社会的課題を市場としてとらえ、その解決を目的とする事業と定義している。ソーシャルビジネスの効果を数値化する手法も開発されている。 |
ソーシャルビジネス、利益志向、ミッション志向、ビジネスとしての社会事業 |
(作成日:2011年11月8日) |
層別 |
多数の色々なデータを同じ性質のグループ(層)ごとに分けて、分析することをいう。例えば、年齢層別、機械毎、原材料毎などに分けて分析する。データを層別に分析することで、正確に情報が把握しやすく、問題の原因を判別しやすくなる有効な手段である。層別をQC七つ道具の一つに入れる考えもある。 |
データ、データの分類、層別、問題解析、上方把握、QC七つ道具、品質管理 |
(作成日:2010年4月16日) |
た行 |
ダイナミックパッケージ/DP |
利用者がサイト上で目的地や出発日などの条件を入力すると、旅行会社側が用意できる旅行券や宿泊先の選択肢を提示、そこから好みのプランを利用者が組み立てていく旅行商品をいう。通常のパック旅行に比べ選択肢を広げられる特徴がある。 |
ダイナミックパッケージ、DP |
(作成日:2012年7月17日) |
太陽電池効率表/エフィシエンシーテーブル |
各種の太陽電池における実験レベルでの世界最高変換効率をリストアップした表をいう。現在、最も実用化されている太陽電池の中で単結晶シリコンが25%、多結晶シリコンで20.4%の変換効率である。高効率の太陽電池は多接合型(3接合)の43.5%である。軽く自在な形状が可能な有機薄膜は8.3%と低いが、今後の高効率化が期待される。 |
太陽電池効率表、変換効率、単結晶シリコン、多結晶シリコン、多接合型、有機薄膜、再生可能エネルギー |
(作成日:2011年10月19日) |
多接合型太陽電池 |
太陽光は、紫外線から赤外線まで、幅広いスペクトルから構成されている。このスペクトルを幅広く利用できれば、特定のスペクトルを利用する太陽電池に比べ、変換効率を高効率にすることができる。このような太陽電池を多接合型太陽電池という。3層構造が一般的で、実験レベルで43.5%に達しており、有機薄膜とともに注目されている太陽電池である。 |
多接合型太陽電池、太陽光、高変換効率、再生可能エネルギー |
(作成日:2011年10月19日) |
炭素税 |
地球温暖化につながる二酸化炭素の排出を抑制するために、二酸化炭素の排出源である石油や石炭などの化石燃料の消費にかける税金。フィンランドやオランダなどが既に導入しており、日本も検討中である。 |
炭素税、地球温暖化、二酸化炭素、二酸化炭素排出源、化石燃料、石油、石炭、温室効果ガス、GHG、温室効果ガス発生抑制、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月9日) |
チェックシート(QC七つ道具) |
点検すべき項目と点検結果を書き込む欄を設けた簡単で整理しやすく、見やすいように設計したシート。例えば、不良項目調査用、不良要因調査用、作業工程点検用などがあり、代表的なものにチェックリストが良く知られている。 |
チェックシート、品質管理、QC七つ道具、チェックリスト |
(作成日:2010年4月16日) |
チー規格/Qi規格 |
ワイアレス充電の標準規格団体であるワイアレスパワーコンソーシアム(WPC)が策定した非接触型充電用のコイルに対する規格をいう。充電器側のコイルに電気を流すとモバイル端末型のコイルにも電流が流れて充電する仕組みである。スマートフォンやデジタルカメラなどの充電器向けに需要が見込まれる。 |
チー規格、Qi規格、非接触型充電、コイル、ワイアレス充電、小型情報機器用充電器 |
(作成日:2011年9月21日) |
知的基盤 |
キログラム原器などの計量標準や標準物質、計測・分析・試験・評価方法、関連データベース(DB)などの総称をいう。経済産業省は計測機器メーカーのアジア展開を支援するため、企業の研究開発の基盤となる知的基盤分野でアジア地域との連携を強化している。 |
知的基盤 |
(作成日:2012年7月17日) |
着圧ウエア |
体の部位を適度に締め付けることで、運動時のテーピング効果や姿勢の補正、血行促進などの効果が得られる機能性肌着をいう。現在はタイツやシャツが主流で、ランニングブームや本格的にスポーツに取り組む人を中心に需要を拡大している。 |
着圧ウエア、機能性肌着 |
(作成日:2012年7月17日) |
DHA |
ドコサヘキサエン酸。不飽和脂肪酸の一種。人間では、脳、網膜、心臓、母乳に多く含まれ、乳幼児の脳の発達や脳の老化防止に役立つとされる。他の不飽和脂肪酸とバランスよく摂取すれば、ガンや血栓、リウマチの予防やコレステロールの増加を抑える作用があるといわれる。鯖など青物魚に含有している。 |
DHA、ドコサヘキサエン酸、不飽和脂肪酸、脳の発達、老化予防、コレステロールの抑制、青物魚 |
(作成日:2010年5月10日) |
DNA |
人間から微生物、植物に至るまで、あらゆる生物の遺伝的な生命現象を支配している骨格。細胞の中心にあり、生命活動の維持に不可欠な酵素など各種たんぱく質の設計図であり、その生産を指令、制御する暗号の役割も果たしている。人間のDNAを他の生物等のDNAに組み込む遺伝子組み換え技術も確立されている。 |
DNA、遺伝情報、生命活動維持、酵素・たんぱく質設計、遺伝子組み換え |
(作成日:2010年5月10日) |
DNAシーケンサー |
DNA上に記録された塩基配列の自動読取装置をいう。DNAの塩基配列決定技術は、遺伝子の構造機能研究をはじめ、進化系統に関する研究や個体識別鑑定など様々な目的に応用されている。DNAシーケンサーの開発によってこの分野の研究が一段と加速、進展している。 |
DNAシーケンサー、DNA、塩基配列の自動読取装置、遺伝情報、進化系統に関する研究、個体識別鑑定 |
(作成日:2011年06月17日) |
DLC/ダイヤモンドライクカーボン |
カーボン分子の代表であるダイヤモンドとグラファイトが有名であるが、その中間的な構造を持つのがDLCである。DLCは高硬度、耐摩耗性、低摩擦係数を持ち、材料の表面にコーティングすることで優れた機能を発揮する。工具や金型、自動車のエンジン部品の摺動部をはじめヘルスケア分野で用途が拡大している。 |
DLC、ダイヤモンドライクカーボン、高硬度、耐摩耗性、低摩擦係数、コーティング |
(作成日:2011年12月8日) |
低侵襲医療 |
大きく切開することなく治療する手術など、患者の負担を軽減した医療をいう。心臓血管手術に使うカテーテルや処置具を備えた内視鏡などで、患者の肉体的負担が軽くなれば、回復の時間が短縮され入院日数などを減らすことができ、その結果として医療費削減につながる。 |
低侵襲医療、患者の負担軽減医療 |
(作成日:2012年7月17日) |
テキストマイニング |
統計解析やパターン認識などの手法を使い、大量の文書データをコンピュータで分析し、類似性や相関性を見つけ出す技術をいう。大量のアンケートを同じような意見で分類したり、通常では見つけにくい関連性を探したりできる。 |
テキストマイニング、統計解析、パターン認識 |
(作成日:2012年7月17日) |
テレマティクス |
テレマティクスとは、テレコミュニケーション(通信)とインフォマティクス(情報工学)との合成語で、自動車に移動体通信システムを利用してサービスを提供することをいう。自動緊急通報機能といった安全・安心機能と交通情報配信などの利便性向上の二つの目的がある。将来的には高度道路交通システムの一翼として期待される。 |
テレマティクス、テレコミュニケーション、インフォマティクス、自動車、移動体通信システム、高度道路交通システム |
(作成日:2011年5月9日) |
テレワーク |
パソコンなど専用情報通信機器を活用することでオフィスなどに出勤せずに働くことができる勤務形態の一種をいう。時間などの制約を受けないため、IT企業、家庭と仕事を両立したい女性の増加、夏の節電対策などで導入が広がっている。 |
テレワーク、勤務形態 |
(作成日:2012年7月17日) |
電子機器の受託サービス/EMS |
Electronics Manufacturing Serviceの略で、電子機器の受託生産を行うサービスをいう。製造企業が個別製品ごとに生産ラインを設置するのは効率が悪いとして、2000年代から急激に拡大した業態で、アウトソーシングの一種である。設計以外の生産を受託するOEM、設計も含めた受託のODMがあり、急激な円高進行でこのサービスは急拡大している。 |
電子機器の受託サービス、アウトソーシング、OEM、ODM |
(作成日:2011年10月19日) |
電子決済 |
インターネット上で、クレジットカードや電子マネーなどで支払いをする技術・サービス。ネット上では個人情報や決済情報が第三者に盗み見されたり、不正に改ざんされる危険性がある。国際ブランドカード5社は、「PCIDSS」基準を制定し、クレジットカード情報を厳しく運用、管理している。 |
電子決済、インターネット、クレジットカード、電子マネー、個人情報、決済情報、改ざん、盗用、国際ブランドカード5社、PCIDSS、ISO27001、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月9日) |
電磁鋼板 |
磁気エネルギーと電気エネルギーの交換を効率的に行う磁性材料をいい、モーターなどの鉄心に使用される。電磁鋼板を鉄心に使用すると、磁気が通る時の発熱による電力ロスを減少できる。「方向性電磁鋼板」と「無方向性電磁鋼板」があり、用途によって使い分けられている。 |
電磁鋼板、モーターの鉄心、磁気エネルギー、電気エネルギー、電力ロス |
(作成日:2012年4月16日) |
電子マネー |
デジタル信号に置き換えられた現金情報で、小口決済などに使われている。インターネットの広がりにより、ネットを経由した電子商取引での決算手段である。国際ブランドカード5社は、「PCIDSS」規準を制定し、クレジットカードに関する情報を厳しく運用、管理している。 |
電子マネー、インターネット、電子商取引、デジタル信号化された現金情報、国際カードブランド5社、PCIDSS、クレジットカード、ISO27001、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月9日) |
電力貯蔵用NAS電池 |
鉛蓄電池に替わる電力貯蔵用電池。太陽光発電など再生エネルギーによる発電で生じた電力やスマートグリッドシステムに欠かせない貯蔵電池である。夜間に電力を充電・貯蔵し、日中に放電することで消費電力使用の平準化が可能となる。 |
電力貯蔵、電力貯蔵用NAS電池、硫化ナトリウム、NAS、次世代送電網、スマートグリッド、蓄電池、再生エネルギー温室効果ガス、GHG、GHG削減、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月9日) |
TQC |
total quality controlの略。全社的品質管理。トップから従業員に至る企業全員がQCを理解し、組織的に製品品質を向上させようとする活動。原材料購入からお客様への納入(据付)まで各工程がばらばらでは顧客要求を無視した製品となる。製品に直接関与しない部門も参加する活動である。デミング賞が良く知られている。 |
TQC、全社的品質管理、QC、製品品質、製品品質向上運動、全部門参加、デミング賞、ISO9001 |
(作成日:2010年4月26日) |
テラヘルツ波 |
テラヘルツ波は、波長が0.03〜3ミリメートル程度の波で、光と電波の中間的な性質をもち、プラスチック、繊維や煙などを透過する性質をがある。このため、可視光や赤外線では困難であった隠して持ち込んだ危険物を監視したり、半導体の検査など様々な用途で研究されている。 |
テラヘルツ波、光、電波、透過性、危険物の監視、半導体検査 |
(作成日:2011年4月4日) |
電子ペーパー |
紙のように薄く、柔らかい表示装置。プラスチックフィルム上に電子インクと、それを動かす薄膜トランジスタ(TFT)を重ねて印刷した情報端末に使用。現在はガラス基板に作られるが、シート型LSI(大規模集積回路)を量産できれば電子書籍が可能となる。市場規模は、2010年の750億円から5年後は2700億円と予測。 |
電子ペーパー、電子インク、薄膜トランジスタ、TFT、情報端末、シート状LSI、電子書籍 |
(作成日:2011年3月7日) |
統合基幹業務システム(ERP) |
企業経営に関する情報を一元的に管理するソフトをいう。財務会計、人事、物流、生産販売管理などの基幹業務向けのソフトを一つにまとめてある。1996年頃から普及しはじめ、2011年の市場規模は1850億円、2016年には2200億円規模に成長すると予想されている。 |
統合基幹業務システム、ERP、企業経営 |
(作成日:2012年7月17日) |
導電性液晶 |
固体の結晶のように規則的に分子配列を保ちながら、流動性を持った有機高分子の一種をいう。テレビの画面などに使われる液晶が電気絶縁体なのに対し、導電性が特徴である。液晶テレビなどの画像表示はバックライトが必要であるが、導電性液晶は自ら発光することでバックライトが不要となる。 |
導電性液晶、液晶高分子、バックライトが不要 |
(作成日:2011年5月30日) |
特性要因図(QC七つ道具) |
問題抽出に用いられる道具。ある問題に対し関連する洗い出しを行うため、問題(特性)に対してその発生の原因(要因)と考えられる事項とを矢印で結んで図示したもの。図が魚の骨に類似していることから「魚の骨図」ともいう。生産工程の現場では、要因として4M(人、機械、材料、方法)を大骨として表すことが多い。 |
特性要因図、品質管理、QC七つ道具、問題の抽出、問題、特性、原因、要因、フィッシュボーン、フィッシュボーンチャート、魚の骨図、4M、人、機械、材料、方法 |
(作成日:2010年4月16日) |
トロン/国産基本ソフト |
トロンは、1984年、坂村東大教授が開発した基本ソフト(OS)で、瞬時の情報処理が特徴である。エンジンの制御機器や携帯電話など産業・民生用機器分野で世界的規模で使用されている。トロンの瞬時の情報処理能力を活かし、計測・通信・制御機能を備えた高機能センサーとして、環境都市への応用が期待されている。 |
トロン、基本国産ソフト、瞬時の情報処理、環境都市、高機能センサーOS |
(作成日:2012年1月30日) |
な行 |
内分泌かく乱物質 |
環境ホルモンとも言う。生物が極微量でも摂取すると、ホルモンの働きを乱し、生殖器の発達や性行動に異常を及ぼす疑いのある化学物質。特に胎児が影響を受けやすい。PCB、DDT、ビスフェノールーAやフタル酸エステルなどが知られている。 |
内分泌かく乱物質、環境ホルモン、化学物質、PCB、DDT、ビスフェノールーA、フタル酸エステル類 |
(作成日:2010年4月9日) |
ナノテクノロジー |
超微細技術。物を分子、原子レベルで取り扱い、今までにない機能や材料を作り出す技術をいう。情報技術(IT)や環境、バイオ、新しい材料など広い範囲で技術革新をもたらすと期待されている。代表的な素材がカーボンナノチューブである。 |
ナノテクノロジー、超微細技術、カーボンナノチューブ |
(作成日:2010年5月17日) |
ナノバブル |
直径がナノメートルサイズ(ナノは10億分の1)の極めて小さい気泡をいう。ナノバブルは洗浄や殺菌作用更には植物の成長作用などの特殊な性質を有し、半導体、液晶、太陽電池、食品、医療、医薬品、植物栽培など幅広い産業での利用が進んでいる。将来の市場拡大を見据えてナノバブル発生装置の開発も進んでいる。 |
ナノバブル、ナノメートルサイズの気泡、洗浄・殺菌作用、植物の成長作用、半導体、液晶、太陽電池、食品・医薬品・医療品、植物栽培 |
(作成日:2011年06月17日) |
鉛フリーはんだ |
原材料に鉛を使わないはんだのこと。鉛を含有したはんだを使用した家電製品が廃棄処分されると、含まれる鉛が土壌に漏出して地下水の汚染源となり、人間の健康に害を及ぼしている。その為、鉛を使用しない「鉛フリーはんだ」に切り替えられている。 |
鉛フリー、はんだ、鉛、廃棄物、土壌汚染、地下水汚染、有害廃棄物、ISO14001 |
(作成日:2010年4月9日) |
二次的自然 |
人間の活動によって創出されたり、人が手を加えることで維持・管理されてきた自然環境をいう。里地、里山を構成する水田やため池、雑木林、牧草地などの草原がこれに該当する。二次的自然は人が手を加え続けることで維持されてきたが、二次的自然の放棄が進んでいるためメダカなどの動植物が絶滅危惧種となっている。 |
二次的自然、里地、里山、絶滅危惧種、雑木林、水田、ため池 |
(作成日:2012年1月30日) |
熱電変換素子 |
熱伝素子の一種で、2種類の異なる金属または半導体を接合して両端に温度差を生じさせると、起電力が生じる「ゼーベック効果」を利用したものである。発電能力を高めるため、p型やn型半導体を組み合わせて使用され、人工衛星用電源や廃熱を利用する廃熱発電に利用されている。 |
熱電変換素子、温度差、ゼーベック効果、半導体、廃熱発電 |
(作成日:2012年1月30日) |
燃料電池 |
燃料電池は、水素と酸素を化学反応させて電気を発生させる電池をいう。水だけが排出されるので、究極のクリーンエネルギーである。宇宙開発から始まったものであるが、地球温暖化の原因である炭酸ガスなどの温室効果ガス(GHG)排出削減のため、燃料電池車など応用範囲は急速に拡大している。 |
燃料電池、水素、酸素、電気発生の化学反応、地球温暖化防止、炭酸ガス、温室効果ガス、GHG、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価、ISO14001 |
(作成日:2010年5月17日) |
は行 |
バーゼル条約 |
国際条約。正式名称は、有害廃棄物の国境を越える移動及びその処分の規制に関するバーゼル条約、という。一定の廃棄物の国境を越える移動等の規制について、国際的な枠組み及び手続等を規定した条約。日本では1992年特定有害廃棄物等の輸出入の規制に関する法律(バーゼル法)を制定し、この条約を批准。 |
バーゼル条約、有害廃棄物の輸出入、有害廃棄物の移動先での処分、廃棄物の不法取引防止、有害廃棄物の開発途上国への輸出、不法投棄 |
(作成日:2010年4月19日) |
バーチャル・プライベート・ネットワーク/VPN |
インターネット上に暗号化技術により仮想的な回線を作り、専用線同様の安全性を確保して通信できる仕組みをいう。専用線使用に比べ通信料が安く、多くの拠点を網の目のように結ぶ場合に適している。在宅勤務の普及や携帯端末の利用増で、VPNの需要が高まっている。 |
バーチャル・プライベート・ネットワーク、VPN、インターネット、在宅勤務 |
(作成日:2012年7月17日) |
バイオフィルム |
細菌が集まってできる膜を云い、細菌と細菌が分泌する粘着性の強い物質から構成されている。厚さは数十マイクロから1ミリ程度で、ヌルヌルしており、台所やふろ場の排水口などでよくみられる。バイオフィルムの発生を防ぐ研究が行われており、医療では感染症の予防や下水処理用ろ過膜への利用が期待されている。 |
バイオフィルム、細菌、細菌分泌物、排水口 |
(作成日:2012年7月17日) |
排出権取引 |
地球温暖化の原因となる二酸化炭素などGHGを排出する権利を国や企業間で売買する仕組み。GHGの排出削減目標を省エネ活動などでは達成できない場合、目標を達成した国や企業から排出権を買い取って穴埋めする。二酸化炭素1トンあたりで取引される炭素クレジット。地球温暖化対策基本法や東京都の環境確保条例にも明文化。 |
京都議定書、地球温暖化防止、GHG、温室効果ガス、GHG排出削減、地球温暖化、炭素クレジット、排出枠、二酸化炭素、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月9日) |
バイオ医薬品 |
ホルモンや抗体など、ヒトが体内に持つ成分を応用した医薬品をいう。細菌や哺乳類の細胞などにそうした成分の発生を促す遺伝子を組み込んで増殖させるものである。ヒトの免疫機能などを利用するため、副作用が少ないなどの利点を有する。バイオ医薬品は組織培養や遺伝子組み換え技術を使用するため特殊な製造技術が必要で、臨床試験が必要である。 |
バイオ医薬品、ホルモン、抗体、ヒトの免疫機能、組織培養、遺伝子組み換え技術 |
(作成日:2011年9月21日) |
廃棄物処理法 |
家庭ごみ対象の清掃法では対応できない問題が多発した為、1970年12月に制定。家庭からの一般廃棄物と企業が排出する産業廃棄物に区分け。時代や産業構造の変遷で、廃棄物の量や性状も変化し、91年には減量化、リサイクル推進、2005年には不法投棄や産廃の排出管理が強化された。 |
廃棄物、廃棄物処理、廃棄物処理法、廃掃法、一般廃棄物、産業廃棄物、特別管理産業廃棄物、マニフェスト、ISO14001 |
(作成日:2010年4月16日) |
ハイブリッド型エレベーター |
エレベーターの上下運動で発生した回生エネルギーを電力に変換し、ビルの照明などに使えるようにしたエレベーターをいう。2011年に発生した大震災以降の節電対策から、エレベーターの巻き上げ機で発電して活用するシステムの需要が増えている。また、巻き上げ機で発電した回生エネルギーを内臓電池にため、突然の停電に備えるシステムも開発されている。 |
ハイブリッド型エレベーター、巻き上げ機、回生エネルギー、ISO14001 |
(作成日:2011年9月21日) |
ハインリッヒの法則 |
労働災害における経験則。一つの重大な事故・災害の背後には、29の軽微な事故・災害が発生しており、さらにその背後には300のヒヤリハット事象が生じている、という統計的に導き出した法則。事故・災害の原因には「不安全行動」と「不安全状態」があり、うち98%が未然防止が可能で、「不安全行動」による事故・災害が圧倒的に「不安全状態」に比べ多い。 |
労働災害、ヒヤリ・ハット事象、不安全行動、不安全状態、OHSAS18001 |
(作成日:2010年5月31日) |
バリュー株 |
企業本来の価値と比較して、現在の株価が割安な水準に放置されている株式、をいう。割安かどうかの判断は、株価純資産倍率(PBR)などの株価指標を基に判断する。 |
企業価値、本源的価値、株価、株価純資産倍率、PBR、株価指標、株価収益率、PER |
(作成日:2010年4月16日) |
波力発電 |
波の運動エネルギーを利用した発電方式。波による水位の変化を空気圧に変換し、タービンを回して発電する原理。波高が2m、周期6秒の波の場合、幅1mあたり25kwの電気エネルギーが得られる。波を利用する事で、離島用の電源の確保として研究開発が進められている。 |
波、運動エネルギー、発電、水位変化、圧力変化、電源開発、再生エネルギー、二酸化炭素、GHG、GHG排出ゼロ、クリーンエネルギー、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月16日) |
パレート図(QC七つ道具) |
品質管理において、工程の改善に用いられる道具。ある工程で発生している問題に対し、原因別、損失金額別などに分類し、その件数の多い順に並べて棒グラフと累計曲線を図に表したもの。改善効果が期待できる問題の抽出で、改善すべき優先課題の把握が容易になる。 |
パレート図、品質管理、QC七つ道具、棒グラフ、累計曲線、改善課題、改善課題の抽出、課題解決、優先順位決定 |
(作成日:2010年4月16日) |
パワー半導体 |
駆動部分に必要な電圧を上げたり下げたりして消費電力を制御する半導体をいう。パソコンは1台につき約30個を使用。2009年の景気後退で落ち込んだが、環境・省エネ規制を追い風に予想を上回る受注となっている。太陽光・風力発電システムや環境車、中国での省エネ規制によるインバーター化で2010年の140億ドルから2015年には230億ドルの市場規模に拡大すると予想されている。 |
パワー半導体、消費電力、消費電力を制御する半導体、太陽光発電システム、風力発電システム、環境車、省エネルギー規制、インバーター化 |
(作成日:2012年1月30日) |
万能(ES)細胞 |
胚性幹細胞。精子と卵子が受精した受精卵(胚)のように、血液や筋肉などあらゆる細胞に分化する能力がある細胞。京都大学の山中教授の研究が良く知られており、病気や事故で失った組織や臓器を補う再生医療への利用が期待されている。 |
万能細胞、ES細胞、胚性幹細胞、細胞の分化、再生医療、神経細胞、血液細胞、難病治療、受精卵の操作 |
(作成日:2010年4月16日) |
BCP |
事業継続計画をいう。企業が予期せぬ出来事やリスクに直面した際、損害を最小限に抑えながら事業を継続するための方法や手段、平時の訓練方法などを決めておくことは極めて重要である。2011年3月に発生した東日本大震災を受けて、企業の対応意識は非常に高まっている。 |
BCP、事業継続計画 |
(作成日:2012年7月17日) |
微小電子機械システム/MEMS |
微細な歯車や振り子などの機械的な構造をシリコンやガラスの基盤に作り込み、電子回路に接続した部品をいう。機械部品と電子部品のハイブリッド型電子部品で、スマートフォンやゲーム機、自動車などの輸送機械等にも採用され、需要が急拡大している。 |
微小電子機械システム、MEMS、アナログ部品、デジタル部品 |
(作成日:2011年8月04日) |
ビッグデータ |
既存のIT技術では管理できないほど情報量が増加し、複雑化したデータをいう。顧客情報やPOS(販売時点情報管理)情報や全地球測位システム(GPS)などのリアルタイムで蓄積されるデータが代表的である。2020年には、現在の44倍にデータ数が増えるといわれ、膨大なデータの即時の分析・予測がマーケティングに有用となる。 |
ビッグデータ、IT技術、データの即時分析・予測、マーケティングへの活用 |
(作成日:2011年8月04日) |
光ファイバー |
光の信号を通す直径0.1〜0.2mmの細かい繊維で作られている伝送路をいう。材質は石英ガラスやプラスチックである。従来の銅線に比べて大容量の情報を瞬時に送信できる特徴を持ち、電気的な雑音を少なく出来る。現在、家庭向けに急速に普及が拡大している。 |
光ファイバー、光ファイバー繊維、伝送路、大容量の情報送信 |
(作成日:2010年5月17日) |
ヒストグラム(QC七つ道具) |
データを元に度数分布(ヒストグラム)を作成することで、データの平均値、バラツキを把握するための道具。品質管理では、ヒストグラムの山の形状から工程の安定性、山の広がりからバラツキ(σ)が判断できる。規格値と併せることで、その工程での安定度が確認できる。 |
ヒストグラム、品質管理、QC七つ道具、度数分布、山の形状、山の広がり、ばらつき、製品のばらつき、偏差、標準偏差、シグマ、工程の安定度 |
(作成日:2010年4月16日) |
品質管理(QC) |
顧客に提供する商品・サービスの品質向上のための企業の仕組みをいう。広義の品質管理は、マネジメントとしての品質管理であり、ISO9001に繋がる。一方、狭義の品質管理は品質のコントロールを指し、決められた要求を満たしていることを前もって確認するための行為、と定義される。 |
品質管理、品質向上、品質一定化、品質マネジメント、ISO9001、広義の品質管理、狭義の品質管理、顧客満足、品質マネジメントシステム |
(作成日:2010年4月16日) |
VE |
Value Engineering。構造物の機能を変えずに設計・建設費を圧縮するコストダウン手法をいう。設計案の再検討、工法の見直しのほか、自動化システムの導入や作業員の配置換えなどによって工費を節減する。生産性向上や工期短縮につながっている。 |
VE、構造物のコストダウン手法、経営手法、生産性向上、工期短縮 |
(作成日:2010年5月10日) |
富栄養化 |
湖沼や海域の水に窒素、リン等の栄養分が増えること。湖沼の場合、工場・家庭排水の流入で20〜30年で富栄養湖に変化し、上水源としては使えない状態になる。瀬戸内海などの閉鎖性海域でも富栄養化が進み赤潮発生の原因となっている。その為窒素、リンの環境基準値が設定されている。 |
富栄養化、湖沼、海域、閉鎖性海域、窒素、リン、工場排水、家庭排水、赤潮、環境基準、環境基準値 |
(作成日:2010年4月16日) |
複合発電 |
火力発電の総合熱効率向上のため、ガスタービン発電に使った高温ガスで水蒸気を発生させ、その水蒸気で別のタービンを回して発電。火力発電とガスタービン発電を組み合わせた発電。LNG発電はこの方式。これにより、総合熱効率は40%から50%へ大幅に改善される。二酸化炭素の排出量が削減され、環境負荷低減になる。 |
複合発電、総合熱効率、総合熱効率の向上、火力発電、ガスタービン発電、LNG発電、二酸化炭素排出量削減、環境負荷低減、GHG、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月16日) |
負の熱膨張 |
温度を下げていくと膨張することをいう。負の膨張材は、ビスマス、ランタン、ニッケルを含有する酸化物で、7℃から127℃の間で体積が3%収縮する。温度を上げると膨張する通常の物質との組み合わせで、温度が変化しても伸び縮みしない材料の開発につながる。温度変化によっても寸法性が維持できる箇所への応用が期待される。 |
負の熱膨張、ビスマス・ランタン・ニッケル含有酸化物、温度による寸法性 |
(作成日:2011年8月04日) |
ブーメラン効果 |
海外援助や海外投資をおこなった場合、その投資によって援助先の生産力が向上して商品が資本輸出国に流れてきたり、資本輸出国の産業と競合すること。 |
ブーメラン効果、海外援助、海外投資、資本輸出国、商品の逆輸入、競合、生産力化商品 |
(作成日:2010年4月16日) |
プライス・キャップ |
電気や鉄道などの公共料金を決める場合、政府が設定した上限価格(プライス・キャップ)の範囲内での申請を認める制度。 |
プライス・キャップ、公共料金、公共料金の決定、政府設定、上限価格、総括原価制、企業の自主判断 |
(作成日:2010年4月16日) |
プライバシーマーク |
経済産業省の外郭団体である日本情報処理開発協会が、個人情報を扱う企業を対象に1998年から交付している認証。管理責任者の配置、年一回以上の管理状況の確認など一定基準を満たし、情報の安全な取り扱い体制が整備されていることを保証する。 |
プライバシーマーク、情報処理会鉢協会、個人情報、インターネット、個人情報流出、PCIDSS、ISO27001、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月16日) |
プラチナバンド |
携帯電話の通信に使う電波のうち、比較的周波数の低い帯域の電波をいう。直進性が低く、障害物に当たっても背後に回り込みやすく、2ギガ(ギガは10億)ヘルツと組み合わせることで圏外が少なくなるため、携帯各社にとって認可を希望する帯域である。 |
プラチナバンド、携帯電話の電波 |
(作成日:2012年7月17日) |
プローブ顕微鏡 |
顕微鏡は産業の発展とともに進化を重ね、光学顕微鏡の約1,000倍、電子顕微鏡の約10,000倍に対しプローブ顕微鏡は100万〜1000万倍に達し、分子や原子を精密に観察できるようになった。プローブ顕微鏡の出現で、ナノレベルでの技術革新が期待され、新触媒、先端半導体などの研究・開発が加速化された。 |
プローブ顕微鏡、ナノレベル、分子・原子の精密な観察、光学顕微鏡、電子顕微鏡 |
(作成日:2011年5月30日) |
フロン |
エタンなどの炭化水素に塩素やフッ素を結合させた化合物の総称。毒性が低く、安定で使い勝手が良いため多くの目的で使用されている。成層圏で太陽光線により塩素を発生しオゾン層を破壊する。このため地表に降り注ぐ紫外線が増え、皮膚がんや生態系へ悪影響を及ぼしている。 |
フロン、炭化水素化合物、塩素化、フッ素化、安定化合物、冷媒、消火ガス、溶剤、オゾン層、オゾン層破壊、成層圏、太陽光線、紫外線、皮膚がん、生態系 |
(作成日:2010年4月16日) |
フロンガス規制 |
色々な所で使用されているフロンに対する国際規制。1987年にモントリオール議定書が採択され、順次フロン化合物の全廃などが採択されている。フロンに替わる代替フロンはオゾン層を破壊しないが、地球温暖化に悪影響を及ぼしている。 |
フロンガス、国際規制、ウイーン条約、モントリオール議定書、代替フロン、HCFC、HFC、地球温暖化、フロン−11、12、113、114、115 |
(作成日:2010年4月16日) |
フロン類回収・破壊法 |
カーエアコンや業務用冷蔵庫などに含まれるフロンガスを回収し、無害化することを事業者に義務付ける法律。カーエアコンの場合には、自動車生産メーカーにフロンの回収・破壊の責任を負わせている。家庭用エアコンに含まれるフロンは、家電リサイクル法で回収される。発泡断熱材にフロン使用の冷蔵庫からの回収が課題。 |
フロン類、フロン類回収・破壊法、フロン類の無害化、カーエアコン、家庭用エアコン |
(作成日:2012年1月30日) |
分子素子 |
分子一個で出来たトランジスター、メモリー及びスイッチなどの電子素子をいう。ナノテクノロジーの進化により、同じ機能で分子レベルまで縮小が可能となった。分子素子の開発、例えば分子スイッチや分子メモリー更には分子電線などで、スーパーコンピューターが手のひらサイズになるといわれている。 |
分子素子、電子素子、トランジスタ、メモリー、スイッチ、分子メモリー、分子電線、分子コンピュータ、スーパーコンピュータ、ナノ、ナノテクノロジー |
(作成日:2010年4月16日) |
分子モーター |
繊維の上を他の分子が移動する現象を分子モーターといい、生体内には筋肉のように分子モーターが動力となる仕組みは多い。最近、人工的に高分子の繊維状をナノ単位の別の分子が移動していることが確認された。分子モーターは、室温でも分子を動かす動力として、電子デバイスの作成への応用が期待されている。 |
分子モーター、繊維状を他の分子が移動する現象、生体内の筋肉の動き、電子デバイスの作成 |
(作成日:2011年06月17日) |
ベースメタル |
鉄、銅、鉛、亜鉛など古くから使われ、比較的埋蔵量の多い金属の総称。埋蔵量の少ない希少金属はレアメタルと呼ばれる。銅は電線や電子部品材料に使われ、鉛はバッテリー材料、亜鉛は防錆用の自動車鋼板が主用途である。 |
ベースメタル、レアメタル、鉄、銅、鉛、亜鉛、多埋蔵量、希少金属、電線、電子材料、バッテリー、蓄電池、自動車用、自動車用防錆鋼板 |
(作成日:2010年4月26日) |
変異原生/遺伝毒性 |
放射線や化学物質が遺伝形質情報を担うDNAや染色体に作用し、形質の変化や染色体の異常を誘発させる能力のことをいう。遺伝毒性試験には、遺伝子突然変異試験と染色体突然変異試験に大別される。変異原性物質は発がん性物質とは限らないが、遺伝毒性試験は発がん性物質のスクリーニングとして利用される。 |
変異原性、遺伝毒性、DNA、染色体、遺伝毒性試験 |
(作成日:2011年9月21日) |
ポストゲノム |
人間の生命の設計図を解読するヒトゲノム計画の成果を活用した研究。ゲノム(全遺伝情報)の構成物質であるDNAから合成されるたんぱく質の機能を調べたり、個人の体質を左右するDNAの違いを解析する。これを基に個人の体質に応じた治療が可能となる。 |
ポストゲノム、ゲノム、ヒトゲノム、ヒトゲノム計画、全遺伝情報、DNA、デオキシリボ核酸、副作用軽減医療、テーラーメイド治療、バイオベンチャー企業 |
(作成日:2010年4月16日) |
ポスト「リチウムイオン電池」 |
リチウムイオン電池は、安定調達が不安なコバルトやニッケルなどのレアメタルが用いられ、正(+)極に取り込んだり放出できるのは1分子につき電子1個である。そこで、1分子あたり複数個の電子を正極に取り込んだり放出したりできる蓄電量の向上化が研究されている。2015年頃の実用化が期待されている。 |
ポストリチウムイオン電池、リチウムイオン電池、コバルト、ニッケル、充電による連続使用時間、蓄電量 |
(作成日:2011年4月4日) |
ポリマー・アロイ |
異なる金属同士の合金(アロイ)と同じように、異なる樹脂(ポリマー)を混合することにより、それぞれの特徴を活かしながら新しい性質のポリマーを生み出すことが可能となる。自動車や電機などの素材は要求性能が多様化しており、そのため色々なポリマー・アロイが開発されている。 |
ポリマー・アロイ、合金、異種ポリマーの混合、複合材料、新素材、自動車用途、家電用途、要求性能の多様化 |
(作成日:2010年4月16日) |
ポリマー二次電池 |
リチウム電池で電解液を使用する代わりに、液漏れの心配がないポリマー電解質を用いる電池。これによって電池の外側を金属にする必要が無くなり、大幅な薄型化、軽量化が実現できた。 |
ポリマー二次電池、リチウム電池、ゲル状ポリマー、電解液、ポリマー電解質、電池形状、電池形状の多様化、薄型化、軽量化 |
(作成日:2010年4月16日) |
ま行 |
マイクロウエーブ |
極超短波ともいう。周波数が3ギガ〜30ギガヘルツ、波長が1センチ〜10センチメートル帯の電波(ギガは10臆)。通信衛星に利用されている。周波数が高いため周波数帯域も広く取ることが可能になり、大量の情報の伝達に向く。テレビや多重通信に利用されている。 |
マイクロウエーブ、電波、極超短波、周波数、波長、テレビ、情報伝達、多重通信、通信衛星、直進性、センチメートル波、ミリメートル波 |
(作成日:2010年4月26日) |
マイクロ化学プラント |
直径数ミリ以下の管や微小な容器を使い、その中で化学反応を起こさせて化学品を生産する反応装置をいう。従来の反応層に比べて2倍以上の生産効率が可能になり、資源の有効な利用につながっている。マイクロ化学プラントは、化学物質の混合性能や伝熱面積の向上することが従来型に比べ大きな特徴である。 |
マイクロ化学プラント、化学品の生産効率 |
(作成日:2012年4月16日) |
マイクロガスタービン |
自動車、航空機のタービン技術を応用した発電機。需要地密着型の電源として注目。原料は都市ガスやLPガスを用い、発電の他発電時に発生する熱を冷暖房に利用できるコージェネレーションシステムとして利用されることが多い。エネルギー効率が80%と高いのも特徴で、二酸化炭素の削減や地球温暖化防止につながる。 |
マイクロガスタービン、タービン技術、発電機、冷暖房、コージェネレーション、高エネルギー効率、温室効果ガス、二酸化炭素削減、GHG、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月26日) |
マイクロ水力発電装置 |
再生可能エネルギーの利用、電力の地産地消を目的に少流量でも発電できる水力発電装置をいう。小さな河川や水路、工場排水など9m3/分の流量があれば発電が可能である。タービンはクロスフロー型が主流で発電効率は35%と言われている。発電設備はシンプルな構造ため、堅牢性が特徴である。 |
マイクロ水力発電装置、再生エネルギー、電力の地産地消、クロスフロー型タービン、ISO14001 |
(作成日:2012年1月26日) |
マイクロマシーン |
超小型の機械・装置。マイクロメートルサイズ(100万分の1メートル)以下の機械。基礎研究段階ではあるが、このような機械・装置が実現化されれば、精密機械の中に入り込んで修理するロボットや人間の体内に入り込んで病気を治療するロボットが実現すると考えられている。 |
マイクロマシーン、超小型機械・装置、マイクロメートルサイズ、修理ロボット、病気治療ロボット |
(作成日:2010年4月26日) |
マザーマシン |
機械を作る機械。工作機械や鍛圧機械等の生産設備・器機の総称。金属部品を切削加工する旋盤やマニシングセンターなどの工作機械は、製造業にとって欠かせない設備であるため、マザーマシンの代表とされている。国防上の観点から工作機械メーカーの保護など、先進各国は重要な産業と位置づけている。 |
マザーマシン、工作機械、鍛圧機械、旋盤、マニシングセンター、工作機械メーカー、国防上、重要産業 |
(作成日:2010年4月26日) |
マンガン団塊 |
深海底にある資源として期待されている鉱石。マンガンをはじめ銅、コバルト、ニッケルなどの重要な金属を含んでいる。太平洋の水深3000〜6000メートルの深海底に豊富にあることが確認されており、1987年、日本はハワイ南東沖公海のマンガン団塊鉱区を取得している。 |
マンガン団塊、深海底、鉱石、マンガン、銅、コバルト、ニッケル、 |
(作成日:2010年4月26日) |
マンションコンシェルジュ |
マンションの居住者に対して暮らし全般のサービスを提供する案内人をいう。通常のマンション管理人のサービスが施設管理や防犯などに限定されているのに対し、居住者が快適に暮らせるように多岐にわたるサービスを提供するのが特徴である。大手不動産会社が2000年頃からこのサービスを開始している。 |
マンションコンシェルジュ、居住者の快適生活 |
(作成日:2012年7月17日) |
ミラーリンク |
スマートフォン(スマホ)と車載機器を連携させるための国際規格をいう。自動車メーカーや携帯電話メーカーが加盟する標準化団体「カー・コネクテイビティー・コンソーシアム」が提唱している。2012年から欧州で販売される予定である。 |
ミラーリンク、スマートフォン、車載機器、国際規格 |
(作成日:2012年7月17日) |
ミリ波 |
波長が1〜10ミリメートル、周波数が30ギガ〜300ギガヘルツ(ギガは10臆)の電波。携帯電話などに使用されているマイクロ波の約10倍の情報を伝送できる特色を持つ。非接触式IDカードシステムや今後、自動車用衝突回避レーダーへの普及が期待されている。 |
ミリ波、電波、マイクロ波、情報伝送、非接触式IDカードシステム、自動車用衝突回避レーダー |
(作成日:2010年4月26日) |
無線自動識別/RFID |
電波や電磁波を利用して人や物を認識する技術を利用したタグをいい、バーコードに代わる超小型ICタグとして注目されている。リーダーに接触させなくても読み取れる非接触型で、物流部門、在庫管理、生産管理などへの活用が期待されている。 |
無線自動識別、RFID、超小型ICタグ |
(作成日:2012年4月16日) |
無停電電源装置/UPS |
瞬間的な停電や電圧降下時に、サーバーや工場設備などの機器に電力供給を続けるための装置をいう。整流器やインバータと呼ぶ電力変換部と蓄電部で構成されており、節電対策として用途が広がっている。海外は400ボルト前後の電圧に対し、日本の場合は200ボルトの対応機器が一般的である。 |
無停電電源装置、瞬間的停電・電圧降下 |
(作成日:2012年7月17日) |
メガピクセル |
ビデオカメラやデジタルカメラなどが搭載している「電子の目」であるCCD(電荷結合素子)の画素が100万程度あることをいう。高画質が特徴。デジタルカメラの普及に大きく貢献している。 |
メガピクセル、電子の目、CCD、電荷結合素子、ビデオカメラ、デジタルカメラ |
(作成日:2010年4月26日) |
メタノール車 |
排ガスの総量を削減するため、ガソリンや軽油(ディーゼル)などの石油系燃料に代わって、メタノールを新燃料に使う自動車。価格が軽油の半分以下で経済性は問題ないと考えられている。現在は、直接に燃料の使用ではなく、燃料電池車用の燃料として注目されている。 |
メタノール者、排ガス総量規制、窒素酸化物、NOx、ガソリン代替、軽油代替、燃料電池、燃料電池者 |
(作成日:2010年4月26日) |
メタロセン触媒 |
機能性の高い樹脂の生成を可能にする触媒。ポリエチレンやポリプロピレンを重合する際、ある助触媒と組み合わせて使われる。分子量や分子量分布、組成や組成分布など均一性の向上や立体規則性の制御が出来ることで、目的のポリマー物性を持った薄くて強い樹脂の生産が可能となった。 |
メタロセン触媒、ポリエチレン、ポリプロピレン、重合触媒、助触媒、分子量、分子量分布、組成、立体規則性 |
(作成日:2010年4月16日) |
メタンハイドレート |
メタンガスが低温高圧下で水に大量に溶け込み、シャーベット状になったもの。1リットルの水に約200リットルのメタンが含有している。ロシアやアラスカの永久凍土、水深が数100メートル以上の海溝陸棚にあるといわれ、未来の天然ガス資源として期待されている。 |
メタンハイドレート、メタン、シャーベット状、未来の天然ガス、永久凍土、海溝陸棚 |
(作成日:2010年4月26日) |
免疫抑制剤 |
体内に入り込んだ異物を攻撃する免疫機能を抑制する医薬品。臓器移植後に起こる拒絶反応を抑える目的に開発された。免疫機能低下による感染症などが副作用として現れやすい。 |
免疫抑制剤、免疫、臓器移植、医薬品、副作用 |
(作成日:2010年4月26日) |
免震工法 |
建物に加わる地震の揺れを小さく抑える建築技術。基礎と建物の間にクッション材を入れるのが主流。クッション材には、円盤状に加工した金属とゴムを何層にも貼り合わせたものを使用する。ゴムが地震の揺れをゆっくりとしたものに変えると同時に、建物を元の位置に復元しようとする役割を果たしている。 |
免震工法、建築技術、地震、クッション材、ゴム、免震材 |
(作成日:2010年4月26日) |
目標管理 |
従業員に業務目標を与え、従業員が自らPDCAを回しながら目標を達成する管理方法。目標設定も従業員に委ねる場合もある。全社の重点課題から個々の従業員の課題まで、大小の差は有るが基本的にはPDCAを回しながら目標達成のためのマネジメントである。品質管理では、目標管理を方針管理という。 |
目標管理、業務目標、PDCA、目標設定、マネジメント、マネジメントシステム、品質管理、方針管理、品質目標、環境目標 |
(作成日:2010年4月26日) |
モーダルシフト |
貨物の輸送方式をトラックから海運、鉄道、航空機といった大量輸送機関に切り替えることをいう。トラック輸送の進展によって引き起こされた交通渋滞、大気汚染といった弊害や人手不足などを解消するのが狙い。 |
モーダルシフト、貨物、貨物の輸送方式、トラック、海運、鉄道、航空機、大気汚染、交通渋滞、人手不足 |
(作成日:2010年4月26日) |
モチベーション・リサーチ |
消費者がどのような動機で商品を買ったかを科学的に調査することをいう。この調査でメーカーは消費者に好まれる商品を市場に出せるし、販売店は消費者に喜ばれる商品を仕入れ、販売促進の効果を上げる事が出来る。購買動機調査では、消費者の感性の分析が重視されている。 |
モチベーション・リサーチ、購買動機調査、市場調査、販売促進、感性分析 |
(作成日:2010年4月26日) |
モノクロナール抗体 |
高等動物の免疫機能を応用した医薬品。高等動物はウイルスなどの外的が侵入してきた時、血液中のリンパ球がそれを異物(抗原)と認識して取り付き無害化する抗体(たんぱく質)を作る。その抗体のうち同じ種類だけを人為的に大量に複製したものを言う。感染症やがんの診断約、免疫抑制剤などが商品化。 |
モノクロナール抗体、免疫機能、医薬品、抗原、抗体、リンパ球、免疫抑制剤 |
(作成日:2010年4月26日) |
モラルハザード |
道徳的危険や倫理の欠如など責任感が薄れていること。もともとは保険用語であったが、最近では金融機関や預金者が行動に節度を失うことをさしている。 |
モラルハザード、道徳的危険、倫理欠如 |
(作成日:2010年4月26日) |
モントリオール議定書 |
1985年に採択したウイーン条約の締結国が、1987年、フロンなどオゾン層破壊物質の生産・消費を規制するために採択した議定書。この議定書でもオゾン層の保護は不十分とわかり、特定フロンや四塩化炭素、特定ハロン、臭化メチルなどのオゾン層破壊物質は前倒しで全廃となった。 |
モントリオール議定書、オゾン層、オゾン層保護、オゾン層破壊物質、特定フロン、特定ハロン、GHG、温室効果ガス、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年4月26日) |
や行 |
有機EL |
Organic Electroluminescence。電流を流すと発光する有機化合物を利用したディスプレイ。自ら発光するため、液晶と異なりバックライトが不要で、機器を薄型化でき、動画を鮮明に表示できる。次世代の有力ディスプレイ技術として世界各国の有力企業が研究、商品開発に取り組んでいる。 |
有機EL、エレクトロルミネッセンス、発光、有機化合物、液晶、バックライト不要、鮮明化、次世代ディスプレイ技術、低分子化合物、高分子材 |
(作成日:2010年5月10日) |
有機農産物 |
農薬や化学肥料を出来るだけ減らし、土を重視した有機農業によって生産された作物。化学物質を使う近代的な農法への健康や土壌汚染の不安から、消費者と生産者が協力し合う形で徐々に拡大。2000年の改正JAS法では、過去3年間、農薬を全く使用しない農場で栽培されたものを有機農産物とその定義が厳格化された。 |
有機農産物、化学肥料、農薬、化学物質使用、近代農法への不安、改正JAS法 |
(作成日:2010年5月10日) |
有機農法 |
農薬や化学肥料を全然又はほとんど使用しないで野菜などの作物を育てる農法。自然がもつ生産力を重視する農法で、土壌汚染など化学肥料農法に対する反省から見直されている。改正JAS法の厳格化により、規制内容を満たさない農産物は有機表示できなくなった。 |
有機農産物、化学肥料、農薬、化学物質使用、土壌汚染、近代農法への不安、自然本来の生産力、改正JAS法、有機表示 |
(作成日:2010年5月10日) |
有機薄膜太陽電池 |
軽く、曲げられ、しかも安価に製造できる次世代太陽電池として、有機薄膜太陽電池の実用化が進んでいる。高分子の有機材料を使用した本太陽電池は、インクのように塗布して作ることができる。この太陽電池は、現在主流のシリコン型に比べ変換効率が低かったが、塗布や熱処理法の改善で10%台を実現している。 |
有機薄膜太陽電池、高分子系有機材料、次世代太陽電池、変換効率 |
(作成日:2011年9月21日) |
有効需要 |
実際に物を買うだけのお金があって物を手に入れようとする欲求で、購買力の裏づけのある需要をいう。これに対し、購買力に関係なく物を欲しがることを、絶対需要という。また、表面に現れない需要を潜在需要という。ケインズの有効需要の原理は彼の雇用理論の基本(失業と総有効需要との関係等)となっている。 |
有効需要、購買力、欲求、絶対需要、潜在需要、雇用理論、ケインズ |
(作成日:2010年5月10日) |
有税償却 |
貸出先の経営内容の悪化などにより貸出債権に損失発生が予想されるが、税法上はその損失が「損金」とならずに課税所得に組み込まれてしまうことをいう。企業会計上では引当金計上により「損失」を計上するが、税務上は損失相当分が「損金」にならず、課税所得に加算される。同義語に無税償却がある。 |
有税償却、損失発生、税法、課税所得、損金、企業会計上、税務上 |
(作成日:2010年5月10日) |
ユーロ6 |
欧州において2014年頃に施行予定の排ガス規制をいう。ディーゼル車の排ガスから出る粒子状物質(PM) やNOxを低減する必要があり、特にNOxは厳しく設定されている。自動車メーカーは、規制に適合するため、新技術を導入した排ガス浄化システムの搭載を迫られている。 |
ユーロ6、ディーゼル車、排ガス規制、粒子状物質、PM、窒素酸化物、NOx、DPF |
(作成日:2011年12月8日) |
ユビキタス |
本来は、「どこにでもある」という意味のラテン語である。携帯電話や携帯情報端末のようにどこでもネットにつながるモバイル環境を身の回りにある商品にも拡張、社会生活に役立てようとする次世代の賢い情報環境をいう。色々な商品にICチップをつけ、コンピューターが瞬時にその商品の様々な情報を把握できるよう利用されている。 |
ユビキタス、モバイル環境、次世代情報環境、ICチップ、コンピューター |
(作成日:2010年5月17日) |
ユニバーサルデザイン |
年齢や身体能力にかかわり無く、全ての生活者に適合するデザインをいう。高齢者や障害者の不都合を取り除くバリアフリーよりも更に一歩進んだ考え方で、日本でも住居、家電製品、食品、日用品からファッションの分野まで確実に広がっている。 |
ユニバーサルデザイン、全ての生活者に適合するデザイン、高齢者対策、障害者対策、バリアフリー |
(作成日:2010年5月10日) |
揚水式発電 |
夜間の余剰電力を利用して昼間の電力ピーク時の電力需要を補うために考え出された発電方式。夜間電力でダムの下の水を上のダムにくみ上げ、昼間に上から下に放流して発電する。発電量の調整が困難な原子力発電と組み合わせて利用されるのが効果的で、原子力発電の増加とともに今後の利用が期待されている。 |
揚水式発電、夜間電力利用、昼間電力需要対応、原子力発電 |
(作成日:2010年5月10日) |
陽子線がん治療装置 |
腫瘍に陽子線をあてて、がん細胞を死滅させる装置をいう。陽子線がん治療は放射線治療の一種で、エックス線などと異なり腫瘍に到達するときに最大線量となることから、がん細胞を選択的に死滅させる効果がある。日本では近年中に10施設で稼動の予定で、正常細胞への影響の最小化が課題である。 |
陽子線がん治療装置、陽子線、がん細胞の死滅、放射線治療 |
(作成日:2011年9月21日) |
溶融還元製鉄法 |
一般炭と粉状の鉄鉱石を炉内で溶融し、銑鉄を作り出す製鉄法。現在主流の高炉法ではコークス生産や焼結鉱化などの前処理工程が必要で生産までに数日間を要するが、この方法では数時間で生産可能。コークス炉や焼結炉などの設備が不要で生産コストが削減でき、二酸化炭素などの発生量も少なく環境対策にも有効である。 |
溶融還元製鉄法、一般炭、鉄鉱石、銑鉄、高炉不要、前処理工程設備不要、低二酸化炭素発生量、環境対策、GHG、GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年5月10日) |
ら行 |
ライブコミュニティ |
インターネット上に形成されたリアルタイムの疑似社会。パソコンを使った電子会話(チャット)のように他人の意見に対して即座に返答するなど、不特定多数のユーザーがネット上で話し合ったり議論したりすること。音声を共有できるボイスチャットが人気で、テレビ会議がその代表である。 |
ライブコミュニティ、インターネット、リアルタイムな疑似社会、電子会話、チャット、テレビ会議 |
(作成日:2010年5月10日) |
ライフサイクルアセスメント |
LCA。ある製品が製造から使用、廃棄までの期間資源やエネルギー使用量を把握し、汚染物質の排出を定量的に分析し、環境への影響を総合的に評価する手法。環境負荷の少ない素材や設計を選択する判断材料。ISO14001では、LCAの原則と枠組を規格化。この手法を数値化し、環境会計に結びつける企業もある。 |
ライフサイクルアセスメント、LCA、製造から廃棄までの環境負荷、環境への影響の総合評価手法、ISO14001、環境会計 |
(作成日:2010年5月10日) |
ライフサイクル型ファンド |
投資家が長期運用を前提に、自らの人生設計、年齢、資産内容によるリスク許容度に応じて複数のファンドで構成する分散投資信託。幅広い対象に投資信託するバランス型投信の一種である。 |
ライフサイクル型ファンド、長期運用投資、株式投資信託、分散投資信託、バランス型投資信託 |
(作成日:2010年5月10日) |
ラニーニャ現象 |
ペルー沖の海面水温が低下することで発生する異常気象をいう。本現象では東からの貿易風が強くなり、暖かい海水は西太平洋上に吹き寄せられ、その地域で積乱雲や熱帯低気圧が発生しやすくなる。日本への影響は、夏は平年に比べ猛暑、冬は寒冬になりやすい。本現象の逆がエルニーニョ現象で、ほぼ毎年いずれかの現象が生じている。 |
ラニーニャ現象、異常気象、エルニーニョ現象 |
(作成日:2011年11月8日) |
ランニング・ストック |
運転在庫をいう。企業がある規模で生産、販売など営業活動を続けるために必要な在庫を示す。その量については生産量と販売量の関係で決まるもので、正常な運転在庫を超えたものが過剰在庫となって企業経営を不健全にする。そのため製造メーカーはその企業にあった期間の受注予測や生産計画を立案している。 |
ランニング・ストック、運転在庫、生産量、販売量、過剰在庫、企業経営、受注予測、生産計画 |
(作成日:2010年5月10日) |
リエンジニアリング |
企業経営において、時代に合わない経営や効率の悪い業務の流れ(ビジネスモデル)を再度構築し直して経営を活性化させる手法。その手法はリストラクチャリングと類似しているが、コスト削減や工期短縮など大胆な改革を実施する点が特徴である。 |
リエンジニアリング、ビジネスモデル、経営の再活性化、リストラクチャリング、大幅な経営改革 |
(作成日:2010年5月10日) |
リオ宣言 |
1992年、国際環境開発会議(地球サミツト)で採択された地球環境保全と経済成長の両立を目指す基本原則をいう。発展途上国に開発の権利を認める一方、各国に効果的な環境法の制定を求めている。大量生産・大量消費からの変革、持続可能な開発の実現を先進国に迫っている。 |
リオ宣言、国際環境開発会議、地球サミット、地球環境保全、経済成長、各国の効果的環境法制定、持続可能な開発、ISO14001、GHG,GHG検証サービス、企業パフォーマンス評価 |
(作成日:2010年5月10日) |
リスク・マネジメント |
企業経営において、あらゆるリスクを想定し、実際にリスクが発生してもその影響を最小限にとどめるような経営をいう。企業内の全部門で、ビジネスフローに沿ったリスクの確認や発見からはじめる。リスクの頻度や財務への影響を測定し、リスクマトリックスを作成して、費用対効果を勘案した最適な処置法が選択できるようにする。 |
リスク・マネジメント、リスクを最小限化、リスクの確認・発見、リスクの頻度、財務への影響。費用対効果、最適な処置、内部統制、緊急事態の発生、ISO14001 |
(作成日:2010年5月10日) |
リチウムイオン電池 |
リチウム化合物のプラス極(正極)と炭素系化合物のマイナス極(負極)との間をリチウムイオンが往来を繰り返して電気を発生させる蓄電池をいう。旧来のニッケル系の電池に比べその性状は大幅に優れている。ノート型パソコン、携帯電話、デジタルカメラなどの電源として使用用途や需要が著しく拡大している。 |
リチウムイオン電池、リチウム化合物、プラス極、炭素化合物、マイナス極、リチウムイオン、ノート型パソコン、携帯電話、デジタルカメラ |
(作成日:2010年5月10日) |
リバースエンジニアリング |
製品を分解、解析し、その仕組みや仕様、構成部品を明確にする技術をリバースエンジニアリングという。一般的には、その製品の品質評価で使用するデジタイザー(3Dスキャナ)機器を応用して設計・加工データに変換される。 |
リバースエンジニアリング、製品の分解、製品の解析、品質評価、デジタイザー機器 |
(作成日:2011年7月29日) |
リハビリ特化型デイサービス |
要介護度の低い方を対象とし、1回2〜3時間で運動プログラムを提供することで運動機能の維持と改善を目指すサービスをいう。通常のデイサービスは朝9時〜夕方4時まで過ごすサービスであるが、特化型はリハビリメニューに集中して取り組む。脳卒中で体が不自由になった高齢者の退院後のリハビリを想定している。 |
リハビリ特化型デイサービス、低要介護度、運動機能の維持・改善、運動プログラム |
(作成日:2011年9月21日) |
流体軸受け |
回転する軸を支えるには、複数のベアリング(鋼球)を用いるのが一般的である。この場合、鋼球は軸を点で支えるのに対し、気体や液体の圧力を利用する場合には、軸を面で支えるため回転精度が著しく高くなる。コンピュータのハードディスク駆動装置など高速化、高回転精度が必要な精密機器に流体軸受けが急速に拡大している。 |
流体軸受け、ボールベアリング、点接触、面接触、回転精度、ハードディスク駆動装置 |
(作成日:2010年5月10日) |
流動資産 |
固定資産に対する概念で、原則として一ヵ年以内に資金として回収される資産のことを言う。現金、預金、売掛金、受取手形など当座性の資産と商品、製品、原材料、前渡し金など営業性の資産を言う。現金化の容易なものほど資産勘定の上位に記載される。 |
流動資産、固定資産、当座性の資産、営業性の資産 |
(作成日:2010年5月10日) |
流動比率 |
流動資産を流動負債で割った比率をいう。これは会社の短期支払能力を判断するために用いられる分析指標である。比率が高くなるほど支払能力が高いことをあらわし、200%以上が理想的とされる。このことから、2:1の原則と呼ばれることもある。 |
流動化比率、流動資産、流動負債、短期支払い能力、2:1の原則 |
(作成日:2010年5月10日) |
量子暗号通信 |
量子暗号による通信手段で、セキュリティ対策などの抜本的解決が期待される技術をいう。現行の暗号技術は、通信者同士で共通鍵を保有してデータをやり取りするが、時間をかければ解読可能といわれる。量子暗号通信は「ハイゼンベルグの不確定性原理」に基づいており、盗聴された瞬間から解読不能な状態に変化する物理論に立脚している。 |
量子暗号技術、量子暗号、セキュリティ対策、暗号技術、ハイゼンベルグの不確定性原理 |
(作成日:2011年11月8日) |
量子コンピューター |
ある特定の問題について驚異的なスピードで答えを出す未来のコンピューターをいう。パソコンだと1兆年かかるインターネット用の通信暗号の解読を数分でこなすことが理論的に証明されている。現在のコンピューターとは全く異なる動作原理で動き、実現には新しい計算理論の確立と基本素子の開発が必要である。 |
量子コンピューター、未来のコンピューター、計算理論の確率、基本素子、基本素子の開発 |
(作成日:2010年5月10日) |
量子ドット(QD)
ディスプレー |
QDとは大きさがナノメートルサイズの半導体結晶をいう。電流や光により励起し、発光する。QDディスプレーは液晶に比べ省電力、高輝度が特徴であり、有機ELに比べて長寿命、低コスト、大画面化といった利点を有するため、次世代ディスプレーへの応用が期待されている。QDディスプレーの開発研究は韓国企業が先行している。 |
量子ドットディスプレー、量子ドット、QD、次世代ディスプレー、液晶、有機EL、ナノメートル、半導体、半導体結晶 |
(作成日:2011年3月7日) |
リーン生産 |
トヨタの多品種少量生産を効率的に対応できる生産方式をいう。リーンとは脂身の少ない肉のことをいい、マサチューセッツ工科大学が命名した。トヨタ自動車では、労働者の意欲をさらに引き出す「超リーン生産」を目指している。 |
リーン生産、トヨタ方式、超リーン生産、多品種小量生産 |
(作成日:2010年5月10日) |
レスベラトロール |
赤ワインなどに含まれ、抗酸化作用を有し、歯周病予防や認知症の予防・改善に効果のあるポリフェノールの一種をいう。健康美容食品の中で伸び率が最も高く、2011年は10年比の5倍弱伸びたのに続き、2012年は75%の伸びが予想されている。 |
レスベラトロール、ポリフェノール、健康美容食品 |
(作成日:2012年7月17日) |
連続鋳造 |
電炉等の製鋼炉で作られた溶鋼から直接スラブやビレットなどの鋼片(圧延材)を連続的に鋳造する工法をいう。造塊、均熱等の工程が省略でき、溶鋼を冷却せずにすむため、省エネルギー、歩留まり向上の効果が大である。この連続鋳造設備の能力が鉄鋼製造設備全体の能力を表示している。 |
連続鋳造、圧延材の連続製造、省エネルギー、歩留まり向上 |
(作成日:2010年5月10日) |
ロジスティック曲線 |
自然現象などは生成、発展、成熟、衰退という過程をとるのが一般的である。このような過程を数学的に説明するのがロジスティック曲線である。この曲線の応用として、人口の長期的予測調査などに用いられる。曲線の形状は、発展期での勾配の急上昇から次第に緩やかな曲線、最後は水平へと長期間にわたって変化していく。 |
ロジスティック曲線、生成、発展、成熟、衰退 |
(作成日:2010年5月10日) |
ロードプライシング |
交通渋滞や自動車の排気ガス発生量を抑えるため、ある地域に入ってきたり特定の道路を利用する場合、自動車に対して料金を課して、割高感を与えて交通量を減らすシステムをいう。ノルウェーやシンガポールなどでこの方式が導入されている。このほか、パークアンドドライブ方式を採用しようとする自治体もある。 |
ロードプライシング、交通渋滞、交通量削減、排気ガス抑制、通行料金上乗せ |
(作成日:2010年5月10日) |
わ行 |
ワイヤレス給電 |
ワイヤレスでの電力の給電は3方式が知られている。1つ目は電磁誘導方式で、送電側のコイルに磁界を発生させると受電側コイルに電圧が発生し、電力を使用できるようになる。2つ目は磁界共鳴方式で、特定周波数を効率よく送電できる。3つ目は電波受信方式で電流を電波に変えて送信し、受電側でそれを電流に変えて使用する。 |
ワイヤレス給電、電力の送信方法、電磁誘導方式、磁界共鳴方式、電波受信方式 |
(作成日:2011年4月4日) |
ワン・トゥ・ワン・マーケティング |
顧客を大きな塊であるマスとして捉えるのでなく、一人一人を個別の存在としてみるマーケティング戦略のことをいう。顧客を購買履歴、趣味、資産、性別、年収などの情報に基づいてグループに分け(層別)、その顧客にあった商品情報を提供することで新たな購買を促そうとするマーケティングである。 |
ワン・トゥ・ワン・マーケティング、マーケティング戦略、顧客情報の層別化、新規購買意欲 |
(作成日:2010年5月10日) |
ワンプライス販売 |
自動車の新車販売システム。最初から実売価格を明示して、値引きを一切おこなわない販売をいう。購入者の車両価格に対する不信感を払拭するため、一部のメーカーが採用。しかしながら、自動車販売会社は激烈な競争を勝ち抜くため、購入希望者と交渉を重ねるうちに値引き額を拡大させ買う気にさせるのが一般的である。 |
ワンプライス販売、新車販売システム、実売価格、実売価格の一本化(固定化) |
(作成日:2010年5月10日) |